レアル・ソシエダは27日、アーセナルからスコットランド代表DFキーラン・ティアニー(26)を1年間のレンタル移籍で獲得した。

2019年8月にセルティックからアーセナルへと加入したティアニー。負傷による離脱は少なくなかったものの、高いアスリート能力を生かした上下動、ウイング顔負けの攻撃力を武器に左サイドバックの主力を担い、ピッチ内外でのリーダーシップも買われていた。

しかし、2022-23シーズンにマンチェスター・シティからウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコが加入したことで序列が低下。昨シーズンはジンチェンコと冨安の離脱もあってプレミアリーグ27試合に出場していたものの、“偽SB”として、マイボール時により中盤的な役割を求めるミケル・アルテタ監督のスタイルの中では、なかなかチーム戦術にフィットできず。

現状では新加入のオランダ代表DFユリエン・ティンバー、日本代表DF冨安健洋ら右サイドバックやセンターバックを本職とする選手が優先的に起用されていた。

そのため、今夏の移籍が既定路線と見られていた中、一時はニューカッスル行きが濃厚との噂もあったが、以前から左サイドバックの補強を目指していたラ・レアル移籍が決定した。

開幕3試合連続ドローと、エースである日本代表MF久保建英への依存が顕著なソシエダにとって、左サイドで違いを生み出せるティアニーの攻撃性能は新たなオプションとして機能するはずだ。