ウェストハムは27日、アヤックスからガーナ代表MFモハメド・クドゥスを獲得したことを発表した。

 ウェストハムはクドゥスと2028年6月30日までとなる5年契約を締結し、背番号は「14」に決定。なお、アヤックス側の発表によると、移籍金は4300万ユーロ(約68億円)で最大4600万ユーロ(約73億円)まで増加する可能性のあるオプションもあるという。

 2000年8月2日生まれで現在23歳のクドゥスは、本職のトップ下だけでなく、ストライカーウイング、中盤など複数のポジションをカバーできる万能性を持ち味としている。母国クラブ、ノアシェラン(デンマーク)を経て、2020年夏にアヤックスへのステップアップを果たした。2022-23シーズンは主力に定着し、公式戦42試合の出場で18ゴール7アシストという結果を残した。今シーズンもここまで公式戦3試合出場で4ゴール1アシストを記録していた。

 また、2019年11月にデビューしたガーナ代表では24試合出場で7ゴールを記録し、昨年にはFIFAワールドカップカタール2022にも出場した。そんなクドゥスにはアーセナルチェルシーなどから関心が寄せられていたほか、一時はブライトンが獲得に近づいていることも報じられていたが、最終的には昨シーズンのヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)王者であるウェストハムに加入することが決定した。

 移籍が決まったクドゥスはクラブ公式サイトで「子どもの頃からこのようなリーグプレーすることを夢見ていた」と喜びを口にしながら、次のように意気込みを語った。

「このような瞬間を夢見てきたので、ここにいることができてとても嬉しい。でも、ここで終わりではなく、続けていきたいと思っている。ファンを楽しませるために全力を尽くしたい。それがサッカーのすべてだと思うしね。僕は全力を尽くしてチームを助けるためだけにここに来た。ここに来られて本当に嬉しい。このバッジのために戦うよ。始まるのが待ちきれないね」

 ウェストハムは今夏の移籍市場で長らくチームを支えたイングランド代表MFデクラン・ライスアーセナルへと移籍したものの、ここまでメキシコ代表MFエドソン・アルバレス、イングランド代表MFジェームズ・ウォード・プラウズ、ギリシャ代表DFコンスタンティノス・マヴロパノスを獲得しており、クドゥスは4人目の新加入選手に。なお、アヤックスからはE・アルバレスに続いて2人目の補強となった。

ウェストハム加入が決定したクドゥス [写真]=Getty Images