坂口健太郎主演の新日曜ドラマ「CODE-願いの代償-」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系Huluでも配信)の第9話が8月27日に放送された。CODEアプリの開発目的に迫りつつある二宮(坂口)だが、ラストでは仲間がピンチとなる急展開を迎えた。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】二宮(坂口健太郎)の代わりに任務をした咲(堀田真由)が容疑者に

■市川の目的とは?

同作は、恋人が不審死し、絶望の淵に落ちた刑事・二宮湊人(坂口)が、「どんな願いもかなえる」という正体不明のアプリ「CODE」を手にしたことから始まる。そのアプリの背後には陰謀が潜み、幾重にも重なる事件と欲望が渦巻くノンストップクライム・サスペンスだ。

二宮を取り巻く人物として、CODEの謎を追うフリー記者・椎名一樹を染谷将太、息子の心臓移植手術の資金を貯めるためCODEモニターとなった三輪円を松下奈緒、椎名と共にCODEにまつわる事件を追うハッカー・三宅咲を堀田真由、IT企業であるランリーテクノロジーの社長・市川省吾を玉山鉄二が演じる。

最終回直前の第9話、CODEによる犯罪が多発するなか、ついに市川の構想が分かった。だが、二宮や椎名らは翻弄(ほんろう)され続けるハラハラの展開となった。

■あえて二宮に開発中のシステムについて教える市川

CODEの開発に携わったと認めた市川。だが、制裁ルールのある現在の状況は自分が作ったものではないと主張した。

二宮は後輩の八重樫(兵頭功海)に市川の会社の捜査令状を取るように指示するが、認められなかった。すると、市川は二宮を監禁し、モニターで神奈川県知事の青柳(新納慎也)や滝田総務副大臣(本田博太郎)との会話を聞かせた。

ランリーでいま開発しているのは、ユーザーの個人情報やメタ情報をビッグデータとして分析し、政治や経済、世論の動向を予測する「プロフェット」というAIシステム。低迷する日本経済を成長させる起爆剤になるとともに、ネット上のウィルスや悪質なプログラムにも対処できるため、世間を賑わせているCODEを破壊することや、犯罪者予備軍を感知することも可能。人間とシステムを同時に取り締まることができるのだという。

直後、監禁場所から逃げ出した二宮が合流しようとしていた椎名から、青柳が、CODEプレイヤーに狙われていることを教えられる。八重樫らも駆け付け、なんとか助けることができた。青柳は県民がテストユーザーになるには危険なシステム過ぎると反対していたのだ。

■ラストで咲がピンチに

市川とあらためて対面した二宮は「プロフェットというリスクの高いシステムを強引に実用化するためにCODEを作ったんだよな」と言い、CODEを管理している場所を教えるよう迫った。

だが、市川はあくまでCODEはマッチングアプリとして作っただけで犯罪には関わっていないと否定。その態度に怒りを覚えた二宮は、恋人の悠香(臼田あさ美)を殺したはずだと詰め寄るが、市川は「私はCODEなんか使ったことありませんよ。あんなものを使う人間の気が知れません」と言った。そして、「悠香さんを殺したのが本当は誰なのか、あなたには一生かかっても分かんないんでしょうね」と不気味な言葉をつぶやいた。

そしてラストは急展開を迎えた。円の息子・芯(木村優来)の容態が急変し、すぐに処置しないと命の危険があるなか、医師と共に拉致されてしまった。そして、円のスマホにボイスチェンジャーを使った声で連絡が入る。CODEの新たな任務を完了させれば、死の制裁は無効というボーナスチャンスとなるが、失敗すれば息子に死の制裁が下るという。

円が指示された場所に向かったとき、その映像が椎名のスマホに届いた。その場所で縛られていたのは咲で、彼女にアタッシュケースを与えるというのが任務。アタッシュケースの中身は時限爆弾で、残りはわずか4分ほどだった。

市川の壮大な計画の中にあるCODE。ただ、あくまでCODEの現在の恐ろしいルールについてはしらをきる市川は、その犯罪性を認めないためなのだろうか。

次回、9月3日(日)放送の第10話が最終回となるが、SNSでは黒幕の考察が加速。市川のほかに八重樫という説や、さらには「咲ちゃんががぜん怪しくなった」「実は悠香が生きてたりする?」という声も。予告で映し出された涙をためた二宮は、すべての真相にたどり着き、人々を救うことができるのか、見届けたい。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

二宮(坂口健太郎)と緊迫のやりとりを見せた市川(玉山鉄二)/(C)ytv