救急医療における医療データプラットフォーム事業を推進するTXP Medical株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:園生 智弘、以下TXP)が、2023年7月19日(水)より、水俣市より救急医療連携システムの環境構築及び運用支援等業務の委託を受け、TXPの救急搬送支援システムNSER mobileの実証試験を行うこととなりました。TXPの実証試験としては熊本県初の事例となります。

水俣市を管轄する消防は水俣芦北広域行政事務組合消防本部で、その活動範囲は水俣市のみならず熊本県南部の芦北町・津奈木町の計3自治体を含みます。地域全体の人口は約4.3万人、救急出場は年間約2,100件、うち水俣市は人口約2.3万人で、救急出場が1,200件程度です。水俣市と芦北町にそれぞれ消防署があり、計4台の救急車が配備されています。

【実証試験の内容】

水俣市における救急搬送主要医療機関は国保水俣市立総合医療センター、岡部病院、水俣協立病院であり、本実証試験では救急現場と主にこれらの医療機関とのコミュケーションの円滑化を目的としています。救急車タブレットを配備し、救急現場にて救急隊員が素早く収集した患者情報を搬送先の病院に送信します。従来は救急現場と医療機関のコミュニケーションは電話と紙の帳票で行われており、デジタル化による改善が望まれていました。本実証試験では、患者搬送先の病院の受入準備の効率化、患者情報のカルテ記載の効率化、搬送後の救急隊員のレポーティング業務の効率化などの効果を検証します。

また、医療者間の情報共有や記録業務の効率化のみならず、患者の救急搬送発生時から到着した病院での治療や検査・転院等までの一連の医療データプラットフォームの構築により、それぞれの患者に適切な医療機関で、最適な医療を提供することを目指しています。

実証試験は2024年2月29日まで行われ、試験後は効果検証のデータに基づき、水俣市及び他の熊本県内での今後の展開について検討される見込みです。

【本実証試験の特徴】

今回の実証試験では、救急搬送支援システムNSER mobileと「くまもとメディカルネットワーク」が連携いたします。

救急搬送時、「くまもとメディカルネットワーク参加者カード」の情報をNSER mobileに取り込み、患者情報と共に医療機関に送ることにより、救急時の医療情報連携をより効率化します。

くまもとメディカルネットワークは、公益社団法人熊本県医師会が運営する熊本県独自のシステム、で、病院・診療所・薬局・介護施設での受診時の状況や、治療歴・検査・画像データなどを利用施設で共有できます。

2015年の開始から現在まで、県内716施設での利用、カード発行枚数106,553枚の実績があります(2023年7月現在)救急搬送時には、身分証と同様、患者のこれまでの医療情報が重要です。これらの情報により、緊急度や適切な搬送先を判断することができます。個人の医療情報を患者への口頭での質問や、お薬手帳だけでなく、医療機関をまたぐネットワークから正しく取得できることで、より適切な医療機関へ搬送と治療につながります。

水俣市について

市庁舎所在地:熊本県水俣市陣内一丁目1番1号

URL:https://www.city.minamata.lg.jp/

水俣市は熊本県の南端、鹿児島県との県境に位置し、西は不知火海に面しています。海の「湯の児温泉」、山の「湯の鶴温泉」の名湯がある風光明媚なまちです。温暖な気候に育まれた柑橘類、水俣独自のスウィーツやちゃんぽんなどのグルメも盛りだくさんです。2020年には、熊本県内で3番目の「SDGs未来都市」に選定されました。

TXPMedical株式会社について

現役の救急集中治療医が立ち上げたスタートアップです。「医療データで命を救う。」をミッションに、医療データプラットフォームを開発し、大病院や救急隊などを対象に提供しています。これらのプラットフォームを活用した医薬品の開発支援や、リアルワールドデータ解析などの医療データサービスも展開しています。

社名:TXP Medical株式会社(英語表記:TXP Medical Co. Ltd.

代表者:代表取締役 園生 智弘 URL:https://txpmedical.jp/

所在地:〒101-0042 東京都千代田区神田東松下町41-1 H¹O 神田706

事業概要:-医療データシステム (NEXT Stage ERシリーズ)の開発・提供

     -臨床研究支援・リアルワールドデータ解析事業

(当該案件について水俣市からは8月24日に報道発表しております。)

配信元企業:TXP Medical株式会社

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