「もがみ型」より大きくなってます。

新型FFMの主契約者は三菱重工業に決定

防衛省は2023年8月25日(金)、新型FFM(護衛艦)調達の契約相手方について、主契約者を三菱重工業、下請負者をジャパン マリンユナイテッドに決定したと発表しました。

「FFM」とは、フリゲートを表す「FF」に、機雷(Mine)や多用途性(Multipurpose)を意味する「M」を加えたもので、海上自衛隊独自の艦種です。護衛艦としてだけでなく、従来掃海艦艇だけが持っていた機雷処理能力も付与されているのが特徴です。また、これまでの護衛艦と比べ、船体のコンパクト化や調達コストの抑制、省人化にも配慮した設計になっています。

FFMは12隻が「もがみ型」として整備される予定で、13隻目以降が新型FFMに切り替わる予定です。防衛装備庁は、2023年1月に「新型FFMの企画提案」を公募しており、3月にジャパン マリンユナイテッドおよび三菱重工と企画提案契約を締結していました。今後は2024年度以降に建造契約を締結する予定です。

新型FFMの基準排水量約4880トンで、「もがみ型」の約3900トンより増大しています。それに伴い、全長も約133mから約142mに、最大幅も約16mから約17mに拡大されます。「もがみ型」では6番艦「あがの」まで後日装備とされてきたVLS(垂直発射装置)、多機能ソナーなども装備される予定です。

もがみ型護衛艦の2番艦「くまの」(画像:海上自衛隊)。