新井貴浩

広島東洋カープ監督の達川光男氏が元東北楽天ゴールデンイーグルス監督・田尾安志氏のYouTubeチャンネルにゲスト出演。そのなかで広島の「逆転優勝の可能性」について語った。


■田尾氏と達川氏がトーク

田尾氏と達川氏がセ・リーグの優勝争いをトークした今回の動画。

自身のチャンネルで「普通に行けば阪神が優勝」と語っている田尾氏は目立った補強をしていないカープが優勝争いをしていることを称賛する。

そして「タイガースがちょっと抜けちゃったような気がするけども。貯金が28もあるからね」と達川氏に声をかけた。


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■阪神と広島の直接対決が…

達川氏は「だけど、直接対決が7試合残っているんですが、もし、これが直接対決をするまえに5ゲーム差ぐらいになっていたら気持ちが悪いですよ」と指摘する。

すると田尾氏も「タイガースファンは安心できない、カープと直接対決が残っているから、安心できないというタイガースファンが多いんですよ」と話す。

その後達川氏は、自身が現役時代の1986年に広島が8月末終了時点で5.5ゲーム差をつけられながら逆転優勝したケースなどを振り返った。


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■暑さは広島有利?

現在のセ・リーグ優勝争いについて達川氏は「カープがよそのチームに3つぐらい負けて、タイガースが3つぐらい勝つとヤバいんですが、今はくっついているから。マジックが出てから」と話す。

さらに「25日のヤクルト戦も5対1になったときに、もうダメだなと思ったら、8対7で勝ちましたからね。だからね、粘り強いというかね、足がめちゃくちゃ動いているんですよ、若い子はとくに」とコメント。

また「今年、田尾さんも腕が真っ黒だけど、暑いでしょ。暑ければ暑いほど、カープは有利ですよ。ドームからくるチームがあるじゃない。ヤクルトカープとやる前は東京ドームでやってるでしょ。急にこの暑さになると、気持ちはあっても対応できない。カープは暑さに慣れている」と指摘した。

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■広島は「諦めていない」

その後新井貴浩監督や岡田彰布監督について語り合う。

達川氏は阪神が優位としながらも「カープが奇跡を起こすには直接対決を全部勝たなきゃいけないということで。まあ直接対決までに5ゲームにしとけば、本当にビビると思いますよ」と解説する。

そして「アドバンテージからすると、カープの選手のほうが優勝経験がある選手は多いんですよ」「タイガースが今、差を開けてるけど、(カープは)全く諦めていない」と話した。


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■優勝経験者が多い

さらに達川氏は「普通ならだいたいもう、このぐらい開いたら、もうちょっと今年は厳しいなと思いますよ。でも、優勝経験のある人間は、追われる大変さをわかるじゃないですか」と指摘。

そのうえで「追うほうは僕らも負けてもともとやと思ってやっていたけど。やっぱり過去にはね、 11.5をひっくり返されてメイクドラマというのもありますから」と持論を展開する。

一方田尾氏は「岡田監督が緊張感を持たせている」と指摘。「レギュラー争いで必死になっていると、変な相手のプレッシャーがない」という見方を示し、広島優勝の可能性をやんわりと否定していた。

■田尾氏と達川氏がトーク

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(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治

新井貴浩監督率いるカープは「逆転優勝を諦めていない」 達川光男氏が解説