語学学校のアテネフランセ(東京都千代田区)で働く外国人講師3人が新しい雇用契約に合意しない場合には8月末で雇い止めにされると抗議している問題で、アテネフラン労働組合8月28日、撤回を求めてインターネット上で署名活動を開始した。

労組は約1年間にわたって交渉を続けてきたが不調に終わり、3人は8月24日、学校前で50分間の時限ストライキを実施していた。この日、集まった生徒ら30人ほどから「こんなに熱心な先生を辞めさせないで」「学校は考え直してほしい」などの声が上がり、署名活動に至った。

同校は1913年創立のフランス語学校で、現在は一般人向けのフランス語教育が事業の中心。小説家谷崎潤一郎坂口安吾なども通った老舗として知られる。

学校側は、代理人を通して労組との間で齟齬があると説明。新契約について「賃金や労働時間数等の契約における基本的な構成要素についてご了解をいただくことができない場合には、契約期間満了で終了することは、やむを得ないこと」としている。

アテネ・フランセ労組が署名活動「講師をクビにしないで」生徒の発案で実現、8月末が期限