「東中出身涼宮ハルヒ、ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたらあたしのところに来なさい、以上」。エキセントリック、というよりむしろぶっ飛んだ不思議系暴走女子高生涼宮ハルヒ」が設立する学校非公式クラブ「世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団」略してSOS団の活動を通して描く、「ビミョー非日常系学園ストーリー」。それが『涼宮ハルヒの憂鬱』をはじめとする、涼宮ハルヒシリーズです。このシリーズの語り手もといツッコミ役である「キョン」について存分に萌えさせていただきます!


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■デレはとにかく貴重なのです!

 ネクタイを緩めてルーズに制服を着こなし、ことあるごとに小難しい理屈を並べ、ダルそうに漏らすセリフは「やれやれ」。顔面レベルがずば抜けて高いわけでもなく「妹思いのお兄ちゃん」という激熱高ポイントを加点したとしても、典型的なやる気のない高校生です。半ば強引に入団させられたSOS団でも基本的にツッコミポジションなので仏頂面や呆れ顔が多いわけですが、だからこそたまに飛び出す笑顔の破壊力が半端ないんです! 可愛すぎてうっかり彼岸が見える勢いです!こ、これがキュン死、いやキョン死ですね!わかります!

 ツンデレダルデレのような既存の単語ではキョンのツン具合とデレ時の衝撃を表現するのは不可能なことから、ファンの間では「キョンデレ」とも呼ばれ、愛でられているのです。

■定番だけどギャップに萌えます!

 偶然集まったと思われていたSOS団の団員たちは、それぞれが「願望を現実化する力を持つ未知の存在」であるハルヒに興味を持つ組織に属する、本物の宇宙人や未来人、超能力者でした。一方キョンは、とある機関の調査によれば「どこにでもいる普通の人間」。そして前出の通り、めんどくさい思考回路の無気力系。

 しかし常識をはるかに超えた団員に囲まれ、想像の斜め上の現象に巻き込まれ、「ついていけない」とボヤきつつもイザという時には冷静に判断して行動に移せる適応能力は、非日常な事態に慣れているはずの超能力者、古泉一樹もたびたび感心するほどです。肝が据わってるとでも言うのでしょうか?

 見た目よりも頼りになる意外と男らしい一面に遭遇するたび、思わず恋に落ちる音が聞こえてきます!そしてギャップ萌えの我々にとってはボヤきすらご褒美なのは言うまでもありません!

■やるときはやる、キョンのイチオシ名場面はコレ!

 アニメ版1期14話(涼宮ハルヒの憂鬱VI・新アニメーション版6話)は、キョンの魅力が詰まりに詰まった独壇場といっても過言ではないはず。

 ハルヒと二人きりの世界に閉じ込められ、今までの現実が無かったものになってしまうかもしれない・・・という非常事態に陥るのです。なんとか外部から団員のメッセージを受け取り、全てを託されたキョンは状況を把握してハルヒを説得しようと試みます。普段からわりと観察したり分析したりするクセのあるキョンですが、ダテに理屈っぽいわけじゃない(褒め言葉)!こういう絶体絶命のピンチでの冷静な振る舞いは、惚れ惚れするほどスマートに見えて素敵なんです(テストの点数は禁則事項ですが)!

 そして、なんだかんだ言っても最後にはビシッとキメちゃう姿が文句なしにカッコイイんですよ!現実に戻る瞬間はテレビの前で絶叫した人も多いはず(いろんな意味で)。そして次の日の髪型はポニーテールなんて女子も多かったのではないでしょうか?

 一期、新アニメーション、そして映画化と続いてきた涼宮ハルヒシリーズですが、三期決定の壮大な釣りに危うく釣られそうになるほど続編の話は聞こえてきません。しかし原作にもアニメ化していないエピソードがたくさんありますので、いつかまた動くキョンが見れる日がくることを心待ちにしている今日このごろです!


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★記者:山崎とま(キャラペディア公式ライター)

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