8月31日をもってジャニーズ事務所を退所し、新たな道へと進むことを発表したKis-My-Ft2北山宏光。先日、7人体制での最後の楽曲「ともに」が発売され、さらに『10万円でできるかな』(テレビ朝日系)といったレギュラー番組では北山の卒業を受けた旅企画が放送されるなど、彼を送り出す動きが各所で展開されている中、ラジオなどではメンバーとの絆を感じさせるエピソードがたびたび語られている。本記事では、メンバー7人で支え合って活動してきた彼らの絆にフォーカスしたい。

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2011年、Kis-My-Ft2のメンバーとして、1stシングル「Everybody Go」でCDデビューを果たし、幅広い活躍を見せてきた北山。8月31日をもって事務所を退所するという決断をした彼だが、その理由について、公式コメントの中では“もっといろんなことに挑戦し、第二の人生を歩んでみたい”と説明している。また、文化放送『レコメン!』内で放送されているグループの冠番組『Kis-My-Ft2 キスマイRadio』でも、退所は勇気のいる決断だったとしつつ、「人生長いから。ちょっとここで、もう一回踏ん張っとかないと!っていうのでね、自分の中で決断したまでですね」と語り、「メンバーたちがこれからも輝いててほしいというか、道は違えど一緒に頑張って行けたら良いなと思いますし。これで終わるわけじゃない」と、メンバーへの思いも明かしていた。

そんな北山とメンバーの絆が感じられるのが、7人体制での最後の楽曲として、8月3日ジャニーズショップのオンラインストア限定で発売された「ともに」ではないだろうか。まるで手紙のような“拝啓 未来の僕らへ”といった言葉から始まる同楽曲は、メンバー全員で作詞を担当。これまでの思い出を振り返りながらも、別々の道を歩む北山にエールを送るような、7人の思いや関係性が伝わってくる1曲となっている。また、グループの公式YouTubeで公開されているMVは、レコーディングやジャケット撮影などの制作風景を映したドキュメンタリー作品のような趣で、メンバーが時に真剣な表情や笑顔を見せる姿に、ファンからは「何度聴いて涙が出てきてしまいます」「7人のこれからも応援したい」「こんな優しさに溢れたMVがみれるなんて」といった感動の声が多く寄せられた。

前述の『Kis-My-Ft2 キスマイRadio』でも、彼らの絆の深さが感じられるトークがたびたび展開されている。8月9日深夜の放送回では、北山はデビュー前に二階堂高嗣ローラスケートを一緒に練習し、練習用のローラスケートもプレゼントしたというエピソードを明かし、ファンから「素敵な関係だよね」「めっちゃエモい」と反響を呼んだ。また、別の日の放送では、千賀健永が北山の退所について、「アイドルとしてしっかりと表現していた、100%で表現をしていた彼だからこそ出した新たな挑戦をしたいという答えだったのかな」と理解を示した上で、「本当に頼り甲斐のあるお兄ちゃんだったし、尊敬する1人の人間でもあったし。それはこれからも変わらないですね」と思いを明かす場面もあった。北山の考えを尊重し、“第二の人生”へ送り出すメンバーの姿勢は、デビュー前から続く彼らの深い関係性があってこそなのかもしれない。

Kis-My-Ft2として活動を続ける6人に送り出され、新たな道へ進む北山だが、7人が育んできた絆はこれからも変わることなく続いていきそうだ。そして、これまで俳優としても数々の作品に出演し、『プレバト!!』(TBS系)などのバラエティ番組でもマルチな才能を見せていた北山は、Kis-My-Ft2の活動で得た経験値を、今後どのような形で発揮してくれるのか。これからの活躍に期待したい。

退所間近のキスマイ北山宏光、“第二の人生を歩みたい”決断を後押ししたメンバーとの深い絆