前回に続いて今回も、色を使ったイディオムを紹介する。シリーズ最終回は「green(緑)・gray(灰色)・black(黒)」を使ったイディオムを紹介しよう。

【前回は】知っていると役立つ! "色"を使った英語のフレーズ Part 4

■Green with envy

 envyは「ねたみ、羨み、羨ましいもの」という意味である。「green with envy」で

「really jealous(とても羨ましい)」の意味になる。

例)

That girl got my favorite dress it was the only one at the store and can’t find it at any other stores anymore. I’m green with envy that she got it!

「彼女が手にしたドレスはあの店で一着しかなかったの。他の店にも無いのよ。まったく羨ましいわ。」

■Green light

 許可という意味のイディオム。信号機の色と同じ意味なので分かりやすいイディオムではないだろうか。因みに日本語では青だが英語では見た目通りの緑である。

例)

The city council has finally given the green light for the new park construction.

「市議会はついに新しい公園建設の許可を出した。」

Gray area

 日本でも「グレーゾーン」という表現がしばしば使われるが、英語でも同様の意味である。白でも黒でもない曖昧なもの、明確な定義が難しいことを示すのに使う表現である。

例)

The relationship between personal use and commercial use of copyrighted material can be a gray area in copyright law.

著作権法において、著作権物の個人的利用と商業的利用の関係は曖昧な領域となることがある。」

■Black sheep

 普通ヒツジは白い。したがって黒いヒツジとは他とは異なっている状況を表す。基本的には人物に対して使われる表現である。日本語の「(存在)が浮いている」「異色の存在」「異端児」のような表現に該当する。

例)

In a family of academics, her decision to pursue a career in professional sports made her the black sheep.

「学者一家において、プロスポーツ選手の道を進む彼女は浮いた存在だった。」

 日本語でも色を使った表現はいくつかあるが、日本語と同様の意味を持つ表現があるのは興味深いのではないだろうか。

知っていると役立つ! "色"を使った英語のフレーズ Part 5