今季14度目の猛打賞をマークした大谷(C)Getty Images

 エンゼルス大谷翔平は現地8月29日(日本時間30日)に敵地で行われたフィリーズ戦に「2番・指名打者」で先発出場。5打数3安打2打点で今季14度目の猛打賞をマークした。しかし試合は投手陣が打ち込まれ、3連敗、63勝70敗で借金は今季最多の「7」に膨らんだ。

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 大谷はこの日、三邪飛、投手内野安打、右前適時打、右飛と第4打席まで終え、迎えた9回2死二塁の第5打席でも右中間適時二塁打を放ち、意地を示した。

 この日は大谷のほかにもルイス・レンヒーフォが2発、ランデル・グリチェクにも一発が飛び出すなど壮絶な乱打戦となった。しかし打っても打っても点を取られるのが今のエンゼルス。6回にフィリーズアレク・ボームに逆転3ランを浴びるなど、この試合は5被弾と投壊現象が止まらず。7-12と敗れ、3連敗を喫した。

 試合前にはチームに衝撃も走った。

 スポーツ専門局「ESPN」のジェフ・パッサン記者は29日(同30日)自身のX(旧Twitter)でエンゼルスが主力5選手を放出したと明かした。

 具体的には先発のルーカス・ジオリト、救援のマット・ムーア、レイナルド・ロペス外野手のハンター・レンフロー、ランデル・グリチェクの名前を挙げ、球団がウエーバー公示にかけたと速報したのだ。

 狙いは年俸抑制とし、名前が挙げられた選手は移籍すれば、そのままポストシーズンに出場できるとした。

 一方ですでにポストシーズン争いからも遠く離れたチームは、チーム方針からもわかるように、実質「終戦」を迎えた。

 報道で名前が挙げられたグリチェクはこの日の試合でもホームランを放つなど、すでに先を見据えたアピールを行っている。

 チーム解体が進む中、大谷は右ひじ靭帯損傷が明らかになりながら、未だに打者としてチームに貢献する姿勢を崩さない。今回のフロントの決断は自身の去就にどう影響を及ぼすのか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

大谷翔平 今季14度目の猛打賞も「なおエ」で70敗目 チームは主力放出で終戦モード漂う