勝利を追い求める大谷は、今回の球団の決断をどう見ているのか(C)Getty Images
エンゼルスの大谷翔平は現地8月29日(日本時間30日)、敵地で行われたフィリーズ戦に「2番・指名打者」で先発出場。5打数3安打2打点の活躍を見せたものの、チームは7-12で3連敗を喫した。
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この日の試合前、チームに激震が走った。現地の各メディアはエンゼルスが先発投手のルーカス・ジオリト、救援投手のマット・ムーア、レイナルド・ロペス、ドミニク・リオーネ、外野手のハンター・レンフロー、ランダル・グリチェクをウェーバー公示にかけたと伝えたのだ。8月1日(同2日)のトレード期限までにチームは買い手に回り、積極補強を敢行。しかし、エンゼルスはトレードで獲得した4選手を放出する大きな決断を下した。
今季は悲願のプレーオフ進出を目指していたエンゼルスだが、ここまで132試合を経過して63勝70敗で借金は「7」。現在ワイルドカード圏内までは11.5ゲーム差と、悲願達成は絶望的な状況となっている。主力6選手の放出は事実上の“終戦宣言”となった。
現地メディア『USA TODAY』は記事を配信し、“電撃解体”を決断したエンゼルスに現地メディアは反応している。
同メディアは「UCL(内側側副靭帯)の損傷を起こす前に、なぜショウヘイ・オオタニをトレードに出さなかったのか、なぜトップ・プロスペクトを移籍させてまでトレードをしたのか、誰もが疑問に思っていた矢先、彼らは8月にクリスマス・プレゼントを野球界に与えようとしている」と、独特の表現でエンゼルスが下した決断に反応。他球団は31日(同9月1日)までに名乗りを上げれば、ウェーバー公示にかけられた選手を獲得することができる。
また、記事内では今オフにFAとなる大谷に及ぼす影響について、「オオタニがエンゼルスの資金を節約する動きをどう見ているかは、時間が教えてくれるだろう。(大谷は)UCLを損傷しているにもかかわらず、DHとしてプレーし、勝利のために人知れず全力を尽くしている。しかし、彼は野球界に、もはや勝つつもりも、ましてや競争するつもりもないと通告したばかりのチームでプレーしているのだ。もしかしたら、今回浮いた資金でオオタニと契約できるかもしれない。あるいは、今回の動きによってオオタニがエンゼルスに残りたいという気持ちが消えてしまうかもしれない」と記載した。
来季を見据えてチームを“解体”したエンゼルス。今回の決断が大谷翔平のFAにどんな影響を及ぼすのだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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