ヘンリー王子の妻メーガン妃は、結婚前に俳優として活躍し、人気ドラマ『SUITS/スーツ』などに出演していたことで知られるが、王室としては、結婚前のメーガン妃に、口にして欲しくないセリフがあったようだ。

【写真】『SUITS/スーツ』でチャーミングな素顔を披露するメーガン妃

 同作のクリエイター、アーロン・コルシュは、The Hollywood Reporterとのインタビューで、「poppycock」という言葉をメーガン妃のセリフから外すよう英王室からアドバイスされたとコメント。

 「poppycock」とは、オランダ方言の「pappekak(柔らかいうんち)」が語源で、「ばかげた話」や「たわごと」といった意味がある。しかし語源以上に、「cock」という言葉には、雄鶏や蛇口、打金といった意味のほか、スラングでは男性器を指す意味がある。コルシュはこの言葉を、身内のジョークとして度々使用しており、パトリック・J・アダムス演じるマイクとメーガン妃が演じるレイチェルの会話に取り入れると義理の両親と約束していたそうだ。

 「マイクレイチェルが会話するシーンで義家族と約束した通り、『私の家族ならたわごと(poppycock)と言うわね』というセリフをレイチェルに用意したんです。しかし英王室は彼女の口から『poppycock』と言わせたくなかった。人々がセリフを勝手にカットし、彼女に『cock』と言わせるのを望まなかったんだと推測します。変更を余儀なくされました…義家族に『poppycock』というセリフを言わせると話していたので、面白くはありませんでしたね」と振り返った。

 メーガン妃は、2017年11月にヘンリー王子と婚約を発表。番組はその直後にシーズン7への更新を発表し、メーガン妃が同シーズンを持って降板することが明らかになった。コルシュはパトリックガブリエル・マクト、サラ・ラファティら出演者と一緒に、ロイヤルウェディングにも招待されている。

 なお、セリフを変えるよう求めたのは、メーガン妃自身ではなかったそうだ。「経緯は詳しく覚えていませんが、フィードバックを受け取って初めて、王室が脚本を手に入れていたことを知りました。連絡をしてきたのはメーガンではありませんでした。思い出せませんが当時のディレクティング・プロデューサーだったか、彼女のエージェントだったかもしれません。誰であれ、僕が聞きたくない話をするのは、イヤだったでしょうね」と話している。

英王室、『スーツ』でメーガン妃に口にしてほしくないセリフがあった(※『SUITS/スーツ』シーズン6場面写真)  写真提供:AFLO