【2023年8月29日 アテネ発】

7月よりギリシャ全土で相次いで発生し、なお続く山火事は、欧州連合(EU)域内で2000年以降最大の森林火災とされています。これまでに庇護希望者の子ども2人を含む、27人が命を落としています。

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子どもと家族は、住処や生計を失い、基本的なサービスも受けられなくなりました。多くの人が苦境に立たされ、火災による大気汚染のため健康に問題を抱える人もいます。ギリシャ北部の医療施設に向かって火の手が迫るなか、11人の新生児が他の患者と共に、集中治療室から船上に仮設された病院に移送されました。

この未曾有の災害は、ギリシャ全土で推計3万人の子どもを含む10万人以上の生活に影響を与え、これまでに、ニューヨーク市の面積の2倍に相当する15万5,000ヘクタール以上の森林、耕作地、市街地を焼き払いました。

ユニセフ(国連児童基金)ギリシャ事務所代表のガッサーン・ハリルは、「子どもたちは、この火災にひどく苦しんでいます。家を失い、生計を失い、命までも失った方がいます。犠牲となった方々に深い哀悼の意を表すとともに、被災した皆さまにお見舞いを申し上げます。そして災害対応にあたられているすべての方々と、私たちの思いは共にあります」と述べています。

ユニセフギリシャ事務所は、子どもとその家族を支援するため、国および地方の当局、市民社会のパートナーとの調整を行っています。これには、医療用品、生活必需品、心理社会的支援の提供が含まれます。

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