『わたしかもしれない(仮)』

気象予報士千種ゆり子氏が、早発閉経と診断され、卵子凍結を目指して治療した経験から企画した映画『わたしかもしれない(仮)』のメインキャストが決定。メインビジュアルとティザームービーも解禁となった。


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■道田里羽&滝澤エリカの出演決定

『わたしかもしれない(仮)』

今年2月に発表された千種氏企画・プロデュースの映画製作プロジェクト

映画のテーマは「自分の体の“今”を知ることが、これからずっと先の未来につながる」体の悩みは、個人差が大きい。将来子供が欲しいと思っている方だけでなく、婦人科受診を通して生理痛が楽になったり、疾患の予防へつながったり、自分の体の”今”を知ることで、当たり前だと思って我慢していたことを和らげる筋道が見つかるかもしれない。様々な選択肢を持って、日々を過ごしていけるようにーー。そんな想いを込めている。

「女性なのに男性ホルモンが多い」そう診断を受け、次第に理想の1つであった“母になること”に固執をし始める主人公・はるかを演じるのは主演作『溶ける』が「第70回カンヌ国際映画祭シネフォンダシオン」に正式出品された道田里羽。

また、100名以上のオーディションを経て、身体の変化を感じながらも恋人に依存し“母になること”を望む中学生・優佳里役に決まったのは『ジオラマボーイ・パノラマガール』などに出演する期待の新人・滝澤エリカだ。

そして、はるかの友人の母役として、悩むはるかを優しく導くのはNHK連続テレビ小説『マー姉ちゃん』の主役からドラマ・舞台で活躍を続ける熊谷真実。


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■脇を固める多様な俳優陣

そのほか、劇団Patchの一員であり、『おちょやん』(NHK)などに出演の井上拓哉、映画『オジキタザワ』の平川はる香、映画『白鍵と黑鍵の間に』の公開を控える中山来未、舞台『呪術廻戦』の定本楓馬、SSFFジャパン部門にてベストアクターアワード受賞の経歴を持つ野上天翔も出演。

かりすま〜ずとして活躍する幹てつや、初期のYouTuber業界を牽引したクリエイターの1人・そらなど多様な俳優が脇を固める。


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■クラウドファンディングも実施

監督は第14回田辺・弁慶映画祭で弁慶グランプリと映画.com賞を受賞し、9月16日から1週間、名古屋シネマ・スコーレで特集上映が組まれる野本梢が務め、エグゼクティブプロデューサーに稲村久美子を迎えエイジアムービー制作として2024年夏の完成を目指す。

また、10月14日までGoodMorningにてクラウドファンディングを実施。若い世代に試写会のチケッ トをプレゼントできるリターンも用意している。

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■道田「誰かと話すきっかけに」

今回の発表に際し、メインキャスト、プロデューサーを務める千種氏からコメントが届いている。

道田:私は幼い頃からずっとニキビに悩まされています。とあることが原因でできやすいと診断されたときは“わたし”ではなく“体質”のせいだと、変えられない現実への悔しさと、言い訳として甘えられる悦びが生まれてきました。


今作の主人公も同じく、望まない体質に悩まされます。自分の心と遠いからだをどう受け止めていけばいいのか。皆様にとって今作が、自分を知る・誰かと話すきっかけになりますように。精進します。


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■滝澤「真正面から向き合う」

滝澤:10代特有の悩みを抱えながら、悩みを打ち明けることが出来ない14才の女の子を演じるにあたり、彼女の心情や行動に私自身共感できる部分はあるか? と、日々、優佳里と真正面から向き合うようにしています。


年齢関係なく、人間関係・妊娠や身体の悩みは、オープンに人に話すことができない世の中ですが、この物語はそんな中でもときには人に頼ることの大切さ、人のぬくもりを実感できる作品だと思っています。観ていただいた方々に何かを感じていただき、少しでも多くの方の心に寄り添えることができたら嬉しいです。


■熊谷「とくに若い女性に見ていただきたい」

熊谷 :台本を読んで若い頃を思い出しました。私も沢山悩んできたな。自分の身体がどうなってるかもわからず、好きな人ができたら子供がほしいと思っても、自分の身体のことはまるきり知らなかった。


婦人科に行くのも気が引けて、恥ずかしさが先に立っていた若い頃。こんな映画が若い頃にあったら、1人で悩まず勇気づけられただろうな。まずは自分の身体を知って欲しい。今言えることはそれですね。性関係を持つことも、子供が欲しいと思うことも、それは自然なことかもしれないけど、そのまえに自分の身体がどうなってるかを知って欲しい。


それを促してくれる本当に良い脚本でした。沢山の女性、とくに若い女性に見ていただきたいです。

■千種氏「婦人科受診の大切さを伝える」

千種ゆり子

千種氏:私は26歳のときに「早発閉経」と診断され、28〜29歳で卵巣の摘出や凍結を経験しました。24歳のときから生理不順を理由に近所の産婦人科を訪れていましたが、まさか自分が不妊になるとは思ってもおらず、セカンドピニオンで専門医の診察を受けに行かなかったことを後悔しています。


みんな言えないだけで、色々な悩みを抱えている。そんな悩みを打ち明けていただき、私には何ができるんだろうと考えたとき、私にできることは、発信活動を続けていくことなんだろうと思いました。そこで今回は、より多くの人に婦人科受診の大切さを伝えるために映画製作をすることになりました。


■「みんなが言えないだけで抱えている悩み」を世に届けたい

千種氏:映画の製作にかかわることに決めたのは、世の中にあまり認知されていない悩みを映画にしてきた野本さんなら「みんなが言えないだけで抱えている悩み」を作品にして、世に届けてくれると思ったからです。エグゼクティブプロデューサーの稲村さんも、ご自身も婦人科疾患で悩まれた経験があります。


私は稲村さんの「国籍性別立場世代関係なく」という言葉が好きです。これまで私は、「自分(I)」の経験を発信してきていましたが、これからは、主語を「私たち(We)」に変えて、「国籍性別立場世代関係なく全ての皆様に」見ていただけるような映画にしてまいりたいと思います。


■映画『わたしかもしれない(仮)』出演者

道⽥⾥⽻、滝澤エリカ井上拓哉、平川はる⾹、中⼭来未、定本楓⾺、野上天翔、幹てつや(かりすま〜ず)、逢坂由委⼦、⼤⾙瑠美華、そら、美桜⼦、牧海⽃、⼤塚菜々穂、村上りおん、⼩沼朝⽣、坂⽥遥⾹、しゅんしゅんクリニックP、⼤⾼洋夫/熊⾕真実

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(文/Sirabee 編集部・椿ミカ

千種ゆり子氏企画映画『わたしかもしれない(仮)』 道田里羽&滝澤エリカらの出演が決定