ひとり展hiraさん

いつもコンビニや食品スーパー、キッチンなどで何気なく視界に入っている商品パッケージ。今ネットでは、パッケージ好きが高じて「刺繍で再現」するという超絶テクニック作品が話題を呼んでいる。


■改めて作品にするとデザイン性高い!

ハッシュタグ「#2023年自分が選ぶ今年上半期の4枚」を添えて、作品写真を投稿したのは、X(旧・Twitter)ユーザーのひとり展hiraさん。

その写真には、カロリーメイトチャルメラ、片栗粉、松茸の味お吸いものと、誰もが見慣れている食品パッケージを刺繍で再現した作品が。カロリーメイトパッケージ下部にある、英語の苦手な人にはさっぱりわからないあの長文の英語や、チャルメラの麺や具材の細かい部分まで完全再現しているところが凄すぎる。

また、意外とデザイン性が高かったことがわかる片栗粉の袋、風呂敷に刺繍してあって良いアクセントになっているお吸い物のロゴも、すべてお手製。これまで何気なく見ていたデザインも、こうして刺繍にすることで一気にそのデザイン性の高さがわかり、ハッとさせられる。


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■「見ていて楽しくなっちゃいました」と反響

投稿作品の素晴らしさに感動したユーザーは多く、「すっごいクオリティですね〜! 本物そっくり! 作るの大変そう」「スゴ過ぎ」「素晴らしい」と絶賛されていた。また「カロリーメイトの文字の細かさやばすぎですね!」という声も。

他にも「永谷園のお吸いもの好きです」「お吸い物が風呂敷に…」「チャルメラおじさんがっ!」と見る人それぞれにお気に入りポイントがあるようだった。

記者は、そんな刺繍の達人である投稿者ひとり展hiraさんを取材した!


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■とにかく「楽しい!」という感情で制作を

ひとり展hiraさん

斜め上の発想で作られた刺繍作品が多く見られ、刺繍の可能性の広さを感じるひとり展hiraさんの作品達。そのような刺繍作品(特に商品パッケージ系)を作るようになったきっかけはなんだったのだろうか。

「趣味でハンカチや小物などに刺繍をして楽しんでいたのですが、何か別なモノにも挑戦してみたいなと思い、お試しでお菓子のパッケージを刺繍をしたのがきっかけです。刺繍でリアルに再現してみたいと思うようになりました」(ひとり展hiraさん)。

独自のセンスが光る刺繍作品達だが、そのアイデアはどこから?

「とにかく『楽しい!』という感情で刺繍しているので、アイデアなどあまり意識をした事がないです」(ひとり展hiraさん)。

なるほど。本人が楽しいと思いながら創作することは、クリエイターにとってまず第一に大切なことだと思う。楽しい! と思えるからこそ、自分の作品を追及したくなるのだろう。


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■手作りの喜びを味わえることが醍醐味

刺繍作品の制作歴と制作数については「パッケージなどの刺繍を始めたのが5年前の2018年頃です。大体60点ほど制作しました」とのこと。

刺繍作品を1個作るには「簡単なモノだと一週間くらいで、絵柄が細かいモノだと一カ月から二カ月ほど」だそうで、「手刺繍だからこそ、ふんわりと柔らかい温かみのある雰囲気を表現できる。自分が作り出した一点モノの作品になるため、手作りの喜びを味わえることが醍醐味じゃないかなぁと思います」と教えてくれた。

大量生産では出せない手仕事ならではの味わいが、刺繍作品にはある。手作りの喜びを感じながら制作する行為は、作り手にとって、とても大切な時間なのかもしれない。最後に、これから挑戦したい刺繍作品を伺った。

「食べ物系をもう少し上手に刺繍したいので挑戦していきたいです。これからも楽しく刺繍させていただきたいと思います」(ひとり展hiraさん)。

刺繍にしか出せない独特な味わいを、斜め上のセンスで楽しく作り続けている、ひとり展hiraさん。作者の生み出す作品達からは、今の時代だからこそ大切にしたい、手で何かを作る喜びや面白さを感じる。ぜひ、これからも素敵な作品を楽しみにしていたい。

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(取材・文/Sirabee 編集部・黒森ぬぬ

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