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昨夜(30日)、台風12号が発生し、日本付近には台風9号、台風11号、台風12号と、再び3つの台風(トリプル台風)が存在することに。今後動向に注意が必要な台風は?

台風9号 猛烈な勢力に発達 今後も西よりへ進む

きのう30日午後9時、トラック諸島近海で、台風12号「キロギー」が発生しました。それにより、日本付近には再び3つの台風(トリプル台風)が存在することになりました。それぞれ今後、日本付近へ影響をもたらすのか詳しく見ていきます。

まず、3つの台風の中でも早くから発生している台風9号は、31日6時現在、猛烈な勢力で、南シナ海を1時間に15キロの速さで西北西に進んでいます。中心気圧は920hPa、中心付近の最大風速は55m/sで暴風域を伴っています。

台風9号はこのまま西よりに進み、2日15時には華南に達するでしょう。4日15時には南シナ海でほとんど停滞する見込みです。

こちらは日本付近へは直接の影響はなさそうです。ただ、台風周辺からの暖かく湿った空気が流れ込みやすいでしょう。

台風11号 2日にかけて強い勢力で沖縄に接近

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3つの台風の中で、最も注意が必要なのは、台風11号です。
きょう31日6時現在、沖ノ鳥島近海を1時間に15キロの速さで西北西に進んでいます。中心気圧は990hPa、中心付近の最大風速は30m/sで、暴風域を伴っています。

きょう31日から9月2日にかけて強い勢力で沖縄地方に接近する見込みです。沖縄地方の沿岸の海域ではうねりを伴って、大東島地方ではきょう31日午後から、沖縄本島や先島諸島ではあす9月1日は大しけとなる見込みです。また沖縄本島地方と宮古島地方では、あす9月1日は暴風となるおそれがあります。うねりを伴った高波に警戒が必要です。

さらにあす9月1日は、多い所で1時間に30ミリの激しい雨が降る見込みです。台風の進路等によっては、沖縄本島や先島諸島では、2日にかけて警報級の大雨となるおそれがあります。土砂災害や低い土地の浸水に十分注意してください。

今後予想される波の高さ・最大風速・雨量

台風11号の北上に伴い、今後予想される波の高さ、最大風速、雨量は以下の通りです。

31日に予想される波の高さ(いずれもうねりを伴う)は、
沖縄本島地方 5メートル
大東島地方  7メートル
先島諸島   3メートル
9月1日に予想される波の高さ(いずれもうねりを伴う)は、
沖縄本島地方 7メートル
大東島地方  7メートル
先島諸島   7メートルです。

31日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
沖縄本島地方 15メートル(25メートル)
大東島地方  20メートル(30メートル)
9月1日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
沖縄本島地方 23メートル(35メートル)
大東島地方  18メートル(30メートル)
宮古島地方  23メートル(35メートル)です。

9月2日6時までの24時間に予想される雨量は多いところで、
沖縄本島地方 100から150ミリ
先島諸島   100から150ミリの見込みです。

今後の最新の情報にご注意ください。

台風12号 西よりに北上 今後の動向に注意

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昨夜(30日)発生した台風第12号は、31日6時現在、トラック諸島近海にあって、北へ1時間に15kmの速さで進んでいます。中心気圧は998hPa、中心付近の最大風速は20m/sです。

この台風は、きょう31日21時には南鳥島近海に達する見込みです。その後、やや発達し、2日には小笠原近海に進むでしょう。その後も西よりに北上を続けますが、それほど発達することはなく、4日には熱帯低気圧に変わり、日本の南に達するでしょう。

ただ、台風でなくなったとしても、日本付近は南から暖かく湿った空気が流れ込みやすい状況が続くため、西日本を中心に局地的に雨雲が発達することがありそうです。また、風や波への影響もありますので、船舶など交通機関に少なからず影響が出る可能性があります。今後の動向に注意が必要です。

台風12号発生 再びトリプル台風に 動向に注意が必要な台風は?