日大アメフト部寮

8月5日日本大学アメリカンフットボール部員の学生が大麻取締法違反などの容疑で逮捕された。日本大学は8日、林真理子理事長らが記者会見を開いたが、その対応には批判の声も噴出。

また大学側は逮捕された学生個人の犯行としたものの、警視庁は22日にも東京・中野区アメフト部学生寮を再び家宅捜索。他の部員も犯行に加担した疑いで捜査を進めていると見られる。


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■大学は無期限謹慎処分を解除

この事件では、大学が事態を把握してから警察に知らせるまで、いわゆる「12日間の空白」があったことや、大学が8月10日にもアメフト部の無期限謹慎処分を解除したことなどが、波紋を拡げた。

なお、日大が1部に加盟している一般社団法人関東学生アメリカンフットボール連盟は、日大を当面の間、出場資格停止処分としている。

大学と連盟でも対応が分かれている、事件に対する責任の取り方。個人の犯罪として組織には関係がないのか、組織として連帯責任を取るべきなのか。世間はどのように受け止めているのだろうか。


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■7割弱が「個人の責任」

Sirabee編集部が、8月27〜29日にかけて、全国10〜60代男女1,000名を対象に「日大アメフト部大麻事件」について調査したところ、「連帯責任を取るべき」との答えは32.8%。

「個人の責任だ」との回答が圧倒的に多く、67.2%を占めた。学生寮の再捜査は行われたものの、現段階では逮捕者が1名のみであることも影響しているかもしれない。

日大アメフト部大麻事件


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■男性は連帯責任派も多い

ただ、今回の調査では、男女差が顕著に現れている。男性では40.6%が「連帯責任を取るべき」と回答。

男性は、体育会系の縦社会文化を身をもって体験している人も多く、「この事案が個人の問題であるわけがない」と感じている人も少なくないようだ。一方、女性で連帯責任を求める人は25.6%にとどまった。

日大アメフト部大麻事件


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■執筆者プロフィール

タカハシマコトニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター

1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。

著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社

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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2023年8月27日8月29日 対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)

「日大アメフト部大麻事件」は連帯責任か個人の責任か 男女で受け止め方に大差も