中村倫也主演のドラマ「ハヤブサ消防団」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の第7話が8月31日に放送。太郎(中村)が消防団メンバーの中にいた放火犯に迫るシーンは鳥肌もので、ハヤブサ地区の異様な光景も話題となり、X(旧Twitter)でトレンド入りを果たした。(以下、ネタバレを含みます)

【動画】中村倫也“太郎”「その正体にもうすぐたどり着く」ハヤブサの危機に迫る

ミステリ作家・中村倫也“三馬太郎”が巨大な陰謀に巻き込まれる

同ドラマは、著書が幾度も映像化されている池井戸潤氏の同名小説が原作。スランプ気味のミステリ作家・三馬太郎が、亡き父の故郷である山間の小さな集落“ハヤブサ地区”に移住し地元の消防団に加入。連続放火や住民の不審死など怪事件に次々と遭遇し、集落の奥底にうごめく巨大な陰謀に巻き込まれる戦慄(せんりつ)の田園ミステリー。

中村が主人公の三馬太郎を演じ、ハヤブサ消防団員で工務店勤務の藤本勘介役を満島真之介、消防団の班長で呉服店“一徳堂”の二代目店主・徳田省吾役を岡部たかし、消防団の副分団長で役場の土木課に勤務する森野洋輔役を梶原善、消防団の分団長で養鶏場を経営する宮原郁夫役を橋本じゅん、消防団の部長で林業を営んでいる山原賢作役で生瀬勝久が出演。

さらに、川口春奈が映像ディレクターで物語の鍵を握る・立木彩を、出版社“草英社”の編集者で太郎の担当・中山田洋役を山本耕史太陽光発電企業“ルミナスソーラー”営業スタッフ・真鍋明光役を古川雄大が演じる。

中村倫也“太郎”、2つのヒントと現状証拠で放火犯を導き出す

太郎は、最新作の発売を記念したサイン会のため、東京に上京。書店でサイン会をしていると、勘介らハヤブサ消防団メンバー5人が現れた。太郎にサインをもらった5人が立ち去ると、ひとりの男性が太郎にサインを求める。

太郎がハヤブサに住んでいることを知るその男性は、近くハヤブサに遊びに行くという。「バッタリお会いできたらうれしいですね」と話し立ち去るその男性に、不穏な空気を感じる太郎だった。

ハヤブサ消防団の面々は研修旅行で東京にやってきていた。太郎も合流し東京観光を楽しみ大はしゃぎする6人。しかし、太郎が食事の席で自分の家が放火されたときに2つのヒントを得、放火犯を導き出したことを話し出す。

その2つのヒントは“軽トラのエンジン音”と“ベンジン”。さらに、太郎の家が放火された日のアリバイがないこと、そして軽トラに“ベンジン”などを隠し持っていたことがわかり、放火犯は消防団メンバーで呉服店の店主・省吾だという結論に至ったというのだ。

■放火の現場と一ノ瀬ワタル“浩喜”の死の真相が明らかに

現段階では推測の域を出ず、決定的な証拠はないという太郎は、省吾に“本当に放火したのか”、“浩喜(一ノ瀬ワタル)の死に関わっているのか”を聞き出そうとする。すると、映像では省吾が放火を実行しているシーンが。さらに浩喜に放火現場を見られ口封じをするシーン、そしてそこに太陽光発電の営業・真鍋が現れ、真鍋が浩喜を殺害するシーンが映し出された。

放火犯だと詰め寄られている省吾は、認めるも認めないもせず、東京に憧れていたなど論点がずれた話をするばかり。しかし「浩喜は気の毒やった」といい、貴重な命を犠牲にしてるから、ありがたく自分たちのエネルギーにしなければと話す。そして「ハヤブサに戻ったら、全部話す」と約束し、立ち去ってしまった。

■岡部たかし“省吾”が動画で告白「それが俺に与えられた使命」

次の日、省吾が遺体で発見された。太郎ら消防団の面々が、警察から省吾に何か変わったことがなかったかを聞かれ、ハヤブサで起こった放火のことを話すしかなかった。警察で遺体を確認した消防団メンバーは、失意の中ハヤブサに戻る。

ハヤブサに戻った太郎たちは、まるで祭りでもあるかのように人が多くいるのを目の当たりにする。畑を手伝う見知らぬ人、いつもの“居酒屋サンカク”も太郎たちが座る場所もないほどの見知らぬお客さんがあふれている。そのすべての人たちが薄い紫の布を身につけていた。

異様な雰囲気に、太郎たちが不気味がっていると、亡くなった省吾が時間指定でアップしていた動画が公開された。その動画には、高笑いしながら「王様の耳はロバの耳」と叫ぶ省吾の姿が。そして「それが俺に与えられた消防団以上の使命だった」という。さらに山原のぶこさんと思われる謎の女性(小林涼子)の話題になり、太郎を含めみんながハヤブサに導かれていると断言した。

中村倫也“太郎”が放火犯に迫るシーンは鳥肌ものでファン悲痛

太郎が消防団メンバーの前で放火犯に迫るシーンは鳥肌もの。「まさか、こんな展開になるとは。衝撃的でした」「犯人を問い詰める仲間の辛さが伝わって、泣きそうになりました」「最後の動画も嬉々と話してて鳥肌止まらんかった」「私の大好きな消防おじメンバーが欠けた」などとSNSで話題となり、X(旧Twitter)でトレンド入りを果たした。

第8話予告映像では、大勢の人が徒党を組んで歩くシーンや「やつら、ハヤブサを乗っ取るつもりや」という賢作のセリフ、弁護士が「お答えする義務はありません」と断言する姿も。さらに白い服を着た大勢の人の中を険しい表情で歩く太郎の姿が映し出される。ついに最終章に突入し謎が繋がりだすという第8話は9月7日(木)放送予定。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

太郎(中村倫也)、上京したハヤブサ消防団とともに東京観光を楽しむ/「ハヤブサ消防団」第7話より (C)テレビ朝日