奇跡的な逆転勝利をあげ、パリ五輪出場に王手をかけた日本。その強さに反響が止まらない。(C)Getty Images

 日本が見せた奇跡の逆転劇は世界に衝撃を与えた。

 8月31日FIBAバスケットボールワールドカップ(W杯)の順位決定ラウンドで日本代表はベネズエラと激突。第4クォーター時点で最大15点のビハインドを背負いながらも、残り1分55秒となったところで逆転。土壇場で格上を退け、86-77で勝利を収めた。

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 殊勲者となった渡邊雄太が試合後のフラッシュインタビューで「37分ぐらい相手のペースでした」と振り返ったように、日本は終始劣勢だった。だが、ベネズエラに対して土俵際で粘り、この逆転劇に結びつけた。アジア最上位となれば、来年のパリ五輪出場権を手にできる今大会にあって、1次ラウンドで1勝を挙げていた“アカツキジャパン”は、王手をかけたのである。

 無論、日本のメイクミラクルにパリ五輪出場に意気込むライバル国は悲鳴をあげる。中国メディア『新浪体育』は「日本はオリンピックへの道を順調に歩んでいるが、中国の希望はほぼなくなった」と指摘。そのうえで「日本は本当に強いチームへ進化している」と称えた。

 また、中国のスポーツメディア『捜狐』は、パリ五輪出場について「中国は限りなく絶望的な状況にある。オリンピック出場はまず不可能だと言っていい」と断言。そしてフィンランドベネズエラと、いずれも格上に対する逆転を見せた日本を「今大会の彼らは強すぎる」とし、こう論じた。

「審判に助けてくれと叫びたくなる展開だ。日本がベネズエラを破った試合では勢いが凄まじく、一部のファンからは八百長への疑惑も浮上したぐらいだ。しかし、彼らは正真正銘の強さを持っている。もはや我々にできることは奇跡を願うだけだ」

 中国国内であらぬ疑惑が出るほどの強さを、国際舞台で発揮する日本。9月2日に行われるカーボベルデ戦でも、その快進撃が見られるかに注目だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


“奇跡の逆転劇”に反響止まず 日本代表に中国メディアは感嘆!「助けてくれと叫びたくなる展開だ」【バスケW杯】