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大ヒットEV、改良で販売力強化へ

テスラ9月1日、EVのモデル3の改良新型を発表し、日本向けの先行注文を開始した。価格は561万3000円から。

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今回の改良では、内外装の一新と航続距離の延長を実現した。テスラは、モデル3のコンポーネントの50%以上が顧客からのフィードバックに応えてリフレッシュされ、洗練性と快適性が向上したとしている。

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テスラ・モデル3    テスラ

改良新型モデル3は「プロジェクト・ハイランド」という社内コードネームで知られており、2022年後半に初めて予告が出されて以来、多くの憶測を呼んできた。一連のリーク画像やカモフラージュされたプロトタイプからエクステリアデザインが公になることもあったが、テスラはこれまで詳細を公式に明かすことを控えてきた。

エクステリアにおける明白な変更点は、フロントエンドである。テスラは、モデル3の「なめらかですっきりとしたデザイン美に忠実である」と述べているが、実際にヘッドライトとバンパー下部の形状変更、そしてリアのテールライトがトランクリッドと一体化したことを除いて、その他の部分はほとんど変わっていない。

この比較的小規模な改良についてテスラは「モデル3が世界的なベストセラーとなった理由、すなわちスポーツカー並みの性能とハンドリングを備えながら航続距離と効率性を向上させ、手に取りやすい価格帯を実現したこと」から逸脱したくなかったと述べている。

航続距離は最大629kmへ延長

また、今回のデザイン変更により空力が目に見えて改善されたという。フロントフォグランプを取り外してスマートなフォルムとし、新形状のボンネットの後縁にエアカーテンを追加したことで、モデル3の空気抵抗係数はCd値0.219となり、従来の0.23を下回った。

その結果、仕様にもよるが航続距離が5%から8%伸びたとされている。WLTPサイクルによるRWD(後輪駆動)車の航続距離は513kmに、ロングレンジAWD四輪駆動)車の航続距離は629kmに伸びた。充電速度は変わらず、RWDは最大170kW、ロングレンジAWDは最大250kWとなる。

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0-100km/h加速タイムは、RWDが6.1秒、ロングレンジAWDが4.4秒。

その他のエクステリアの変更点としては、空力が5%改善したと言われるホイールデザインの導入や、18インチまたは19インチホイール用の「改良型」タイヤサイドウォールがあり、後者はロードノイズを低減しながらクッション性を高めているという。快適性に関しては、すべての窓に二重ガラスを採用し、サスペンションとシールゴムも改良したとのこと。

また、フロントドアとリアドアがより大きな衝撃に耐えられるよう構造的に強化されているという。これは、世界的なSUV人気の高まりから、すべてのクルマがSUVとの衝突に耐えられるようにしなければならないという衝突安全規制の強化に沿った動きである。テスラの担当者によれば、その副産物として、ドアが閉まるときの「ガチャ」という音が良くなり、クルマの質感を高めるのに役立っているという。

レバーやボタンのないミニマルなキャビン

インテリアもリフレッシュされ、今まで以上にミニマルな見た目となった。15.4インチのタッチスクリーンは縁がスリムになり、反応速度も向上。インジケーター(ウィンカー)はステアリングホイールのボタンで操作するようになり、ドライブセレクターはタッチスクリーンに移動した。操作レバーなどは見られず、ボタンも最小限に抑えられている。

テスラは、センターコンソールアルミニウムと高級感のあるテキスタイルを使用したことにより、キャビンの質感が向上したとしている。2つのスマートフォン用ワイヤレス充電器と3つのUSB-C充電ポートに加え、8.0インチのリアディスプレイには空調コントロールとインフォテインメント機能が備わる。

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日本向けの改良新型モデル3は9月1日より先行注文を開始しており、価格はRWDで561万3000円から、ロングレンジAWDで651万9000円からとなっている。

技術的に関連性の高いモデルYも近々同様の改良を受けると予想されているが、テスラはその具体的な時期などについて明言していない。


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