創立100周年を迎えるウォルト・ディズニー・カンパニーが、ディズニーランドの人気アトラクション「ホーンテッドマンション」を実写映画化した『ホーンテッドマンション』が現在公開中。本作の監督を務めるのは、ディズニーランドの元キャストという異例の経歴を持つジャスティン・シミエンだ。「ホーンテッドマンション」を誰よりも愛するシミエン監督の魅力とは? キャストたちのコメントからひも解いていく。

【写真】アトラクションに乗りたくなる! 映画『ホーンテッドマンション』場面写真

 物語の舞台は、999人のゴーストが住む館“ホーンテッドマンション”。新たな生活を始めるため、医師である母親のギャビー(ロザリオドーソン)と息子のトラヴィス(チェイス・W・ディロン)は、ニューオーリンズの壮大だけどちょっと不気味な館に引っ越してくるが、二人には想像をはるかに超える不可解なことが次々に降りかかる。

 そこでこの館の謎を解明するために、ギャビーたちは、ゴーストを信じない心霊写真家ベン(ラキース・スタンフィールド)と、調子が良すぎる神父ケント(オーウェン・ウィルソン)、何かと大げさな霊媒師ハリエット(ティファニー・ハディッシュ)、幽霊屋敷オタクの歴史学者ブルース(ダニー・デヴィート)の4人に助けを求めることに。だが、このエキスパートたちもワケアリのメンバーで…。不気味な体験を通して、メンバーたちはついに館に隠された悲劇的な真実に気付き始める…というストーリーだ。

 本作は、“恐怖”と“笑い”の両方を、高い演技力と研ぎ澄まされたユーモアセンスによって表現する超個性的なキャスト陣も注目ポイントの1つ。そんなキャスト陣は、シミエン監督の魅力を次のように語る。

 母親ギャビー役を務め、ドラマ『スター・ウォーズ:アソーカ』で主演のアソーカ役として注目を集めるロザリオは、シミエン監督について「彼の細部のレベルまでこだわる姿勢、アトラクションに対する情熱、そして彼のビジョンはとても明確だったわ」とコメント。「彼が創造し、装飾し、再構築したアトラクションに招待してもらえて、本当に素晴らしく感じたわ」と称賛を送っている。

 また、監督が本作に注ぎ込んだものは、アトラクションへのこだわりだけでなく、“恐怖”と“笑い”、さらには、ハートフルなドラマ要素まで追求されているそうで、ロザリオは「今作には、あるべきものがすべて備わっている。不気味だし、面白いし、イースターエッグもたくさんある。でもまた、すごいハートもある。愛、選ばれた家族、悲しみ、嘆き、祝福といったテーマを探求しようとする彼の深さに、私は本当に心を奪われたわ」と話す。

 そんなロザリオの意見に同調する心霊写真家ベン役のラキースは、シミエン監督の起用を「積極的で大胆な選択をしたと思うよ」と語る。「彼の能力は、みんなを結集させ、僕たちみんなが楽しい時間を過ごしていることを忘れないようにしてくれた。彼はとても明るい人なんだ。本当に撮影している間ずっととても楽しかったよ。彼はそれを維持するように心がけていた。そして、何かを創造するときに本当に重要なのは、僕たちが楽しんでいるということなんだ。これらすべての素晴らしい人たちが、この本当に楽しい人(監督)に案内された。だから、とても素晴らしい経験になったよ」と撮影を振り返った。

 それから水晶玉の女マダム・レオタ役のジェイミー・リー・カーティスは「彼は、ウォルト・ディズニーを体現していると思う」とずばり! 「彼は(ディズニー)全体を愛しているからよ。彼は映画に対して、とても美しく、前向きで、芸術的なビジョンを持っている。彼はすごくいい人なの。ディズニーランドに入ったときの感覚は、ジャスティンのセットに行ったときの感覚と同じなのよ」と彼への最大級の賛辞を贈り、霊媒師ハリエット役のティファニーもこれに賛同した。

 本作に“恐怖”と“笑い”の両方を注ぎ込んだ、人気・実力を兼ね備える個性的なキャスト陣から、こぞってその“ディズニー愛の深さ”を絶賛されるシミエン監督。「ウォルト・ディズニーを体現している」とまで言われた彼が、こよなく愛するという人気アトラクション「ホーンテッドマンション」をどんな映画に作り上げたのか、注目だ。

 映画『ホーンテッドマンション』は公開中。

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