ダイアナ妃は1990年代に作家アンドリューモートン氏のインタビューに応じていたが、その一部が新たなドキュメンタリー番組で使用されることになった。ダイアナ妃は夫チャールズ皇太子(当時)や息子達、そして継母レインスペンサーさんとの問題を赤裸々に明かしている。番組の放送に先立ち、ダイアナ妃が語った音声の一部が公開された。

生前のダイアナ妃は作家アンドリューモートン氏のために極秘インタビューに応じ、自身の思いをテープに録音した。1992年には、モートン氏が妃の衝撃的な告白をもとにした伝記本『Diana: Her True Story』を出版した。

ダイアナ妃は1997年8月31日、パリで事故死した。悲劇的な死から26年経つが、現地時間9月1日ダイアナ妃の新たなドキュメンタリー番組が放送されることが発表された。

アメリカの情報番組『Good Morning America』によると、ダイアナ妃のドキュメンタリーは、2017年に制作された『Diana: In Her Own Words』の続編で、2024年に「Disney+」や米TVネットワーク「ABC」の番組で放送される予定だ。

新たなドキュメンタリー番組では、ダイアナ妃の衝撃的なインタビューの録音テープから、未公開の音声が抜粋されているという。

米「ABC」が現地時間1日に公開したドキュメンタリー映像の一部では、チャールズ皇太子(以下、当時)との問題について語るダイアナ妃本人の声が流れる。

妃はチャールズ皇太子とのロイヤルウェディングを振り返り、「大人びていたわ。ダイアナは幼稚園の先生だったから、すべてが滑稽だったのよ」と述べている。

そして、自身の継母レインスペンサーさんとチャールズ皇太子との関係について「彼はママと話そうとさえしなかったわ」と語り、その理由はヘンリー王子の洗礼式での出来事がきっかけであったことを明かした。

ヘンリーの洗礼式の時、チャールズはママのところに行き、こう言ったわ。『がっかりした。女の子が欲しかったのに』とね。すると母親は彼に食いかかり、『普通の子が生まれて幸運だったと気付くべき』と怒ったのよ。」

するとその日から、チャールズ皇太子レインさんと口をきかないようになったという。

「あの日以来、シャッターが降りてしまった。いつもそうよ。彼は誰かに口答えされると必ずそうするの。」

また別の場面では、ダイアナ妃が継母のレインさんと確執があったことについて、次のように告白している。

「私はとても怒っていた。『あなたのことが大嫌い』と言ったわ。『あなたがしたことで、私達がどれほどあなたを憎んだかを知っていれば良かったのに。あなたが家庭を破壊したのよ』とね。

「それから『あなたはパパのお金を使い込んだのよ』と言った。できる限りのことを言ったわ。するとレインは『パパにどれだけ辛い思いをさせられたか、あなたには分からないでしょう』と言ったのよ。」

さらにダイアナ妃は、レインさんにこのような言葉を投げつけたとも明かした。

レイン、苦痛なの? 痛みなんて言葉、あなたには無縁でしょう。私は仕事柄、あなたが見たこともないような人々の苦しみを目のあたりにしてきた。あなたは、それを苦痛と呼ぶの? 学ぶべきことがたくさんあるようね。」

レインさんは、ダイアナ妃の実母フランシスさんがエドワード・ジョン・スペンサー伯爵と離婚後、1976年スペンサー伯爵と結婚した。伯爵が1992年に他界後、レインさんはチャールズ皇太子ダイアナ妃との関係がこじれたため、スペンサー家の邸宅オルソープ・ハウスを去っていた。
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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