松屋フーズ東京都武蔵野市)が8月2日牛めし・定食の「松屋」、とんかつ専門店「松のや」、カレー専門店「マイカリー食堂」を1カ所に集めた「みんなの食卓松屋食堂 明大前店」(東京都世田谷区)を京王線明大前駅付近にオープンしました。この“複合型店舗”について、SNS上では「明大前にできた最強松屋」「うらやましい」「何でも食べられる」などと話題となっています。

 なぜこうした複合型店舗をオープンしたのでしょうか。同社などを展開する、松屋フーズホールディングス(東京都武蔵野市)の広報担当者に聞きました。

顧客の幅広いニーズに対応

 松屋フーズホールディングスによると、「松屋」「松のや」「マイカリー食堂」の3ブランドが集まった複合型店舗は、2020年12月にオープンした千葉県習志野市の「幕張インター店」が最初で、8月にオープンした松屋食堂 明大前店も含めて、現在、全国に7店舗あります。今後もこうした3ブランドの複合型店舗を順次オープンする予定だということです。

 松屋食堂の店内は、ブランドごとに飲食スペースが仕切られておらず、3ブランドのメニューを同時に注文することも可能です。

 複合型店舗の開設を進める理由について、担当者は「各ブランドのパワーを生かし、相乗効果を発揮させるためです。当社では、これまでに2ブランド以上の複合型店舗をオープンしていますが、多彩なメニューを提供することで、より幅広い顧客層のニーズに対応することが可能で、1つの店舗で高い集客力を発揮します。お客さまにとっても、ご家族を連れて来店した際に、それぞれ好きなメニューを食べることができるのがメリットです」と解説しました。

 こうしたことを踏まえ、担当者は「松屋食堂 明大前店は、お客さまにとって、選ぶ楽しさとワクワク感を体験できる『食のテーマパーク』のような店舗を目指しています」と、将来の目標を掲げました。

 このほか、松屋フーズ8月28日、松屋食堂 明大前店の2階にステーキ専門店「ステーキ屋松 明大前店」をオープンしました。この店は、「いつもの食事にステーキを」というコンセプトのもと、厳選された素材を使用した、ボリューム満点で健康的なメニューを手軽な価格で提供するのが特徴だということです。

 松屋食堂 明大前店の評判について、担当者は「X(旧ツイッター)上で『パラダイス』『最初にどの店の何を食べるかの選択を迫られるので、軽い気持ちで入れない』『三位一体ステーキ屋松がオープンしたら無双』など、ポジティブなコメントを多くいただいております」と、うれしい様子で語りました。

 また、「現在、周辺の大学などが夏季休暇中ですが、9月以降、新学期が始まれば、学生客の増加が見込まれるため、店内にさらなる活気が出るのが楽しみです」と、期待を寄せています。

焼肉定食にするかとんかつ定食にするかで迷う」「松屋のさまざまな料理を一度に食べたい」といった場合、松屋食堂は重宝するかもしれません。明大前に立ち寄った際は、来店してみてはいかがでしょうか。

オトナンサー編集部

京王線の明大前駅付近にオープンした「みんなの食卓松屋食堂 明大前店」(松屋フーズホールディングス提供)