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8月26日、米ワシントン州にあるキャンディショップに、珍しい客が現れた。防犯カメラには、入店して店内を歩き回り、山のように積まれたキャンディの甘い匂いを嗅ぐ様子が映っていた。その映像がネット上に公開されると、「甘い物好きだったのかも」「なんて可愛いの」など大反響を呼んでいると、動物専門ネットメディア『The Dodo』などが伝えた。

話題の動画は、米ワシントン州オーシャン・ショアーズにあるキャンディショップ「Buddy and Howie’s Candy Store」の店内に設置されていた監視カメラが撮影した。

その映像には、開けっ放しになっていた入り口から店内を覗き込む、1頭の鹿が映っていた。人の姿は見当たらず、キョロキョロと周囲を確認した鹿は、そっと店内に足を踏み入れた。

店内には多数のキャンディが並んでおり、鹿は周囲を警戒しながらも、ゆっくりと店の奥へ進んだ。中央には山のようにキャンディが積まれたボート型のディスプレイがあり、鹿は興味津々に匂いを嗅いでいる。ここで店内にいた人が鹿の存在に気付いたようで、店の奥から現れて携帯電話で珍しい光景を撮影していた。

人の気配に気付いた鹿は、中央のディスプレイを間に挟み、人と距離を取りながらゆっくりと移動していた。しかしこの状況に焦ったのか、鹿は小走りで入ってきたドアの方へ向かい、急いで店を後にした。

同店のオーナーであるジェニファー・シュトローベルさん(Jennifer Strobel)は「鹿は通りを歩いてきて、フラフラと私たちの店のドアの前にやってきたのです。そして店内に顔を覗かせた時は、『ワオ!』と驚きましたよ。冷静でいるのがやっとの状況でした」と当時を振り返る。

「鹿は大好きですが、店内に入って怖がらせたくはなかったので、お店に入ってきそうになった時には『ダメダメ!』と言いました。でも鹿は耳を貸さず、そのまま店に足を踏み入れたのです。鹿はソルトウォーター味のタフィー(キャンディの一種)に興味を示していました。映像を確認すると、バターポップコーン味のタフィーを取ったように見えますね。」

最後には慌てて店を出ていった鹿だが、タフィーを一部取られた以外に店への被害はなかったという。ジェニファーさんは「店に被害がなくて良かったです。でも、あの鹿がこの町で一番おいしいキャンディショップを仲間に教えてしまうのではないかと心配しています。店内に入らず、ウィンドウショッピングで済ませてくれるといいですね。今回のことは、一生に一度の経験だったことに間違いないですよ」と冗談を交えながらコメントを残した。

この映像がFacebookなどで公開されると、「鹿のお墨付きのお店だ」「お店の人は驚いただろうけど、可愛い写真が撮れたね」「鹿のお気に入りのお店になるかも」「この鹿は甘い物が好きだったのかな?」など反響を呼んだ。

ちなみに2021年4月にはタイで、驚くほど巨大なトカゲがコンビニに現れ、店内が騒然となる様子を捉えた動画が注目を集めていた

画像は『Buddy and Howie’s Candy Store 2023年8月26日付Facebook「We had a special visitor come in and check out the taffy boat this morning!」』『New York Post 2023年8月29日「Deer walks into Washington candy shop, stops to savor some sweet treats」(Buddy and Howie’s Candy Store)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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