明治安田生命J1リーグ第26節の1試合が2日に札幌ドームで行われ、ホームの北海道コンサドーレ札幌が4-0でガンバ大阪を下した。

6月初旬の勝利から9戦白星なしと苦しむ13位の札幌は出場停止の岡村が欠場となるなか、3試合ぶり復帰の小柏が先発に戻り、前節デビューの高木が移籍後初めてホームでのプレーに。一方、ここ11戦で8勝2分け1敗の11位とV字回復のG大阪宇佐美がメンバー外となるものの、倉田が復帰したほか、クォン・ギョンウォンが2試合ぶりにスタートから出場した。

中盤での攻防が続いた立ち上がりに馬場のミスパスからチャンスを作りかけたシーンを含め、ボールを持てばスペースをうまく見つけながら攻撃の姿勢を打ち出していったG大阪だが、札幌もしっかりと対応しながら前に出る。

相手が前がかれば、カウンターで押し返す札幌は13分、復帰戦の小柏が左サイドへの裏抜けからボールを引き出し、中に仕掛けると、バイタルエリア左でボールを引き取ったスパチョークが右足。ボールがゴール下に決まり、札幌が先にスコアを動かす。

そのゴールで相手が勢いづくなか、G大阪も中盤の守備を掻い潜りながらボールを前進させるシーンこそあるものの、なかなかシュートに持っていけず。32分にはGK東口のキックをスパチョークに引っかけられ、小柏に得点機を許したりと乗り切れない。

良い流れの札幌としてはさらに追加点を奪っていきたいなか、37分に左CKから宮澤が完璧に枠内をとらえるヘディングシュートで迫れば、45分にも駒井がわずかゴール右に外れるフィニッシュ。G大阪はなかなか突破口を見いだせず、ハーフタイムを迎えた。

追いかけるG大阪は51分に高い位置でのボールカットから食野がゴールに迫ったりと反攻姿勢を感じさせる入りとなるが、後半の札幌も攻守にわたって積極性を失わず。G大阪は攻撃を跳ね返される流れが続き、58分に倉田投入の攻撃的な一手に動く。

だが、札幌がその直後の59分に中盤でのボール奪取から追撃弾。主審が敵陣中央から前に仕掛けた駒井へのファウルを流すと、小柏がこぼれ球を拾ってボックス右からシュートに持ち込む。これはGK東口に阻まれるが、スパチョークが右足で押し込んだ。

後手に回るG大阪は73分までで2枚替えに動いて交代カードを使い切り、システムも3バックにシフトしたが、以降も攻撃の形に持ち込めず。すると、札幌はキム・ゴンヒ&浅野の途中出場組が89分、90+2分に連続ゴールで試合の行方を決した。

圧倒した札幌が最後まで攻守にわたって力強いパフォーマンスで10試合ぶりの白星。一方、今季4度目の4失点で完敗したG大阪は攻撃陣も7試合ぶりの不発に終わり、2試合未勝利となった。

北海道コンサドーレ札幌 4-0 ガンバ大阪
【札幌】
スパチョーク(前13、後14)
キム・ゴンヒ(後44)
浅野雄也(後45+2)