関東地方にある各新幹線の駅について、降りたことがある駅はどこか聞きました。東海道・東北・北陸・上越と4路線ありますが、都心から離れた駅どうしの利用実態を比べると、より面白そうです。

新幹線単独駅は下位に

「乗りものニュース」では2023年8月18日(金)18時から8月21日(月)14時まで、関東地方にある各新幹線駅のうち利用したことがある駅についてアンケートを実施。1262人から回答が集まりました。

初めに「これまであなたが降りたことのある(改札の外に出たことがある)駅はどれですか(複数回答)」と質問。「降りたことがある」が最も多かった駅は、東海道・東北の両新幹線が発着する東京で98.0%となりました。

次いで東北新幹線の上野(76.7%)、大宮(76.5%)、東海道新幹線新横浜(75.4%)、品川(71.7%)と続きました。2~5番目は僅差でしたが、そのほかの駅も降順で列挙します。

・高崎(57.8%)
小田原(56.8%)
宇都宮(53.6%)
・熊谷(28.8%)
・小山(28.4%)
那須塩原(26.9%)
・上毛高原(14.7%)
本庄早稲田(7.7%)
安中榛名(6.3%)

なお「いずれも降りたことはない」と回答した人も4人(0.3%)いました。いわゆるターミナル駅、それも規模が大きい駅が上位に並ぶ傾向ですが、その駅が立地する自治体の人口を見ると、例えば小田原駅(市人口:18万6000人)と宇都宮駅(市人口:51万3000人)は逆転する結果となりました。

アンケートに際して、回答者の居住地もあわせて質問しています。東京以外の上位3駅を見ると、北海道・東北・関東地方在住者では大宮駅上野駅(いずれも東北・北陸・上越新幹線)が、近畿・中国・四国・九州・沖縄地方在住者では品川駅新横浜駅(いずれも東海道新幹線)がランクインしました。これは地理的な要因が大きいと思われますが、中部地方在住者では1票差で、大宮駅新横浜駅を上回りました。これは中部地方に、北陸・上越新幹線沿線の石川県富山県長野県新潟県が含まれているからと思われます。

「降りたことがある」5割以下の駅 下車の理由は?

続いて降りた目的を質問。すると本庄早稲田駅(北陸・上越新幹線)を除く全駅で、多い順に「観光、仕事、帰省、その他」という結果になりました。本庄早稲田駅のみ、「観光、仕事、その他、帰省」でした。

降りたことがある人が少ない駅について、5割を下回った熊谷駅以下の詳細な理由を見てみましょう。

●小山(東北新幹線
乗り換え(40~44歳 男性など複数)
降りつぶしで(35~39歳 男性など複数)

那須塩原東北新幹線
降りつぶしで(35~39歳 男性など複数)
撮り鉄活動など(55~59歳 男性)
乗り越したことがある(45~49歳 男性)

●熊谷(北陸・上越新幹線
乗り換え(50~54歳 男性など複数)
スタンプラリーのため(25~29歳 男性など複数)
駅めぐりで下車(60~64歳 男性など複数)

●上毛高原(上越新幹線
その駅に行くため/下車が目的(55~59歳 男性など多数)
撮影で(50~54歳 男性)
スポーツの試合(20~24歳 男性)
位置ゲーム(20~24歳 男性)

本庄早稲田(北陸・上越新幹線
その駅に行くため/下車が目的(55~59歳 男性など多数)
位置ゲーム(20~24歳 男性など複数)
子どもの学校がある(55~59歳 男性)

安中榛名北陸新幹線
その駅に行くため/下車が目的(55~59歳 男性など多数)
住んでいるから(60~64歳 男性)
位置ゲーム(20~24歳 男性)

●アンケート実施概要
・調査期間:2023年8月18日(金)18時から8月21日(月)14時まで
・調査方法:Questantのシステムを利用して調査
・対象:「乗りものニュース」のSNS(Twitter、Facebook)のフォロワーなど
・有効回答数:1262

JR北陸新幹線(画像:写真AC)。