犬・ボストンテリア・車・運転席

アメリカ・ペンシルベニア州の女が、夏の休暇を思い切り楽しもうと、飼い犬を連れて人気のリゾート地に出かけようとした。しかし航空会社の規定を無視したことで、空港の職員は犬の搭乗を拒否。すると女は、思わぬ行動に出たという。

そんな事件の話題を、『abc6 News』『WPXI-TV』など地元メディアが報じた。


■ベビーカーに乗せられ空港へ

このほどペンシルバニア州キタニングで、アリソン・ガイザーという44歳の女が、飼い犬を遺棄するという動物虐待行為を働き逮捕された。

ガイザー容疑者は4日、ピッツバーグ国際空港の駐車場に1匹のフレンチブルドッグを遺棄したことを認めている。犬は7歳で、ベビーカーに乗せられて空港にやって来たことがわかっている。


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■マイクロチップから飼い主が判明

アレゲニー郡警察によれば、ガイザー容疑者はその後、夏の休暇でメキシコリゾート地に向かう飛行機に1人で搭乗していた。

駐車場からの通報で警察官フレンチブルドッグを保護し、埋め込まれていたマイクロチップからガイザー容疑者が飼い主だと判明した。裁判では軽度の動物虐待、遺棄、飼育放棄などの罪に問われるだろうという。


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■クレートを持っておらず…

ガイザー容疑者は飼い犬も一緒に連れていくつもりだったが、クレートと呼ばれるハードタイプのペット用キャリーケースを持っていなかったことから、空港のカウンターで搭乗を断られていた。

公共の乗り物を利用する際には、クレートの利用が必要になることがほとんどだ。特に飛行機の場合、原則として貨物室への預け入れになることから、それを厳しく義務付けている。


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■「エモーショナル・サポート・ドッグ」と主張

容疑者は空港のカウンターで「この子はエモーショナル・サポート・ドッグ(精神面の安定を支えてくれる犬)。座席で私に寄り添ってもらう」と主張したが、職員はそれを認めなかった。

アメリカでは近年、エモーショナル・サポート・ドッグを主張して愛犬を同席させたがる搭乗者が急増しているが、機内で周囲の客とトラブルになることがあり、頭を抱えている航空会社も多い。

フレンチブルドッグは現在、地元のアニマルシェルターで保護されている。健康状態に問題はなく、里親が現れることを待っているという。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

飼い犬を空港駐車場に残し搭乗した女 キャリーケースを持たず同伴拒否され