スペイン紙『アス』が、2日に行われたラ・リーガ第4節グラナダ戦で同リーグにおける日本人最多得点記録を塗り替えたレアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英を絶賛している。

 レアル・ソシエダ在籍2年目となる今シーズン、開幕から3試合連続でマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に輝くなど、好調を維持している久保建英。2日に行われたラ・リーガ第4節グラナダ戦にも先発出場すると、9分にMFブライス・メンデスのスルーパスに抜け出し、最後は相手GKとの駆け引きを制して先制点を挙げた。さらに44分にも、右サイドでボールを受けた同選手はカットインからのシュートという得意の形で“ドブレーテ(1試合で2得点)”達成。76分のオウンゴール誘発も含め全5得点中3得点に絡み、レアル・ソシエダのシーズン初白星に大きく貢献している。

 同試合でもMOMに選出された久保は、ラ・リーガにおける日本人選手の“未踏の地”に足を踏み入れた。グラナダ戦での2ゴールにより、同選手のラ・リーガ通算得点数は「18」に到達。ラ・リーガ日本人最多得点記録者のMF乾貴士(現:清水エスパルス)の通算16得点を抜き、単独1位に浮上した。また『Opta』によると、ラ・リーガの試合で日本人選手が“ドブレーテ”を成し遂げたのは、城彰二氏(2000年2月)と乾貴士(2017年5月と12月)に次いで、史上3人目とのことだ。

 かつては日本人選手不毛の地として知られたラ・リーガで躍動する久保について、スペイン紙『アス』は「ジュード・ベリンガムと並び、ラ・リーガ序盤戦で最も好調な選手だ。4試合で3得点1アシスト。イマノル(・アルグアシル)が与えたチャレンジに応え、ラ・レアルの先制点と2点目…さらにはハットトリックにも近づいた」と強調しつつ、「彼のプレーを見るために、そして2点目のような“スーペルゴラッソ”を見るために、入場料を払う価値がある」と最大級の賛辞を送っている。

 開幕4試合目にして待望の初勝利を掴んだレアル・ソシエダは次節、開幕4連勝で首位を走るレアル・マドリードと対戦する。勝負のカギを握るのは、『アス』に好調を維持する選手として名前を挙げられた久保とベリンガムになるだろう。

現地紙が最大級の賛辞を送るほどの活躍を見せているMF久保建英 [写真]=Getty Images