3日、明治安田生命J1リーグ第26節のヴィッセル神戸vs京都サンガF.C.ノエビアスタジアム神戸で行われ、2-1で勝利を収めた。

現在2位の神戸と14位の京都の試合。神戸は2試合勝利がない中で迎え、京都は2連勝中。順位とは裏腹にチーム状態は真逆となっている。

神戸はミッドウィーク天皇杯ロアッソ熊本とアウェイで対戦し、PK戦にまでもつれ込むも敗退。直近のリーグ戦からは武藤嘉紀がハズレ、川﨑修平が起用された。神戸はハンガリー代表MFバーリント・ヴェーチェイ、元スペイン代表MFフアン・マタを獲得。勝てば首位を奪還できる試合となった。

対する京都は天皇杯はすでに敗退しており、1週間ぶりの試合に。前節から2名が変更となり、GK太田岳志、出場停止のDFアピアタウィア久が外れ、GKク・ソンユン、DFイヨハ理ヘンリーを起用した。今季2度目の3連勝を目指す。

試合は好調の京都がその勢いを見せつける。6分、京都はGKク・ソンユンからのロングフィードが前線に送られると、右サイドで豊川がヘディングもルーズボールに。これを神戸の初瀬がクリアするがミスキックとなると、拾った原がドリブルで中央へ持ち込み左足シュート。山川がブロックに入ったが、足に当たりディフレクトしたボールがゴールネットを揺らし、京都が先制。原は3試合連続ゴールとなった。

京都は3試合連続先制ゴール、神戸は3試合連続先に失点するという展開に。神戸が同点を目指す中、決定機はまたしても京都に。12分、流れたボールを拾った豊川がボックス内から左足シュートもGK前川が左手でセーブする。

神戸は自陣から中々攻め込めない展開が続いていた中、18分にワンチャンスを生かす。左サイドから汰木がクロス。川﨑が合わせられないも、バウンドしたボールがこぼれると、すぐに反応して左足シュート。これがネットを揺らして神戸が同点に。川﨑は初先発初ゴールとなった。

1-1となった試合だが、京都が26分にチャンス。武田が浮き球を前線に送ると、スペースに走り込んだ豊川が拾い折り返し。これに原が飛び込むが、わずかに届かない。

神戸はまたしてもペースを奪われて行った中、40分に決定機。自陣でボールを奪ってカウンター。大迫からのパスに反応した佐々木がボックス内からシュート。ブロックに入ったDFに当たりディフレクトすると、GKク・ソンユンを超えたボールがゴールに向かうが、わずかに枠の左に外れていく。

1-1のタイスコアで迎えた中、神戸は汰木を下げて、ハーフタイムにジェアン・パトリッキを投入。すると、この采配が的中する。

52分、広大なスペースに初瀬から出されたパスに反応したジェアン・パトリッキがスピードで勝りボックス内に侵入してシュート。後方から追いかけた福田をブロックしながら見事に決め切った。

逆転された京都は65分に豊川と松田を下げて、パトリックと井上黎生人を投入。システムを3バックに変更し、流れを変えていく。

ペースを握りながらも、逆転して以降は中々チャンスは作れない神戸だったが72分にチャンス。ハーフウェイライン付近でボールを奪うと、ジェアン・パトリッキがスペースにパス。佐々木がこれを収めて、ボックス内からシュート。しかし、GKク・ソンユンがなんとかセーブし、得点を許さない。

対する京都は後半に入ってシステムを変えるなどして流れを変えにいくが、ジェアン・パトリッキ、武藤嘉紀と途中出場した2人の対応に苦戦する。

結局最後まで神戸はペースを与えず、京都は先制したものの押し切れないまま終了。神戸が逆転勝利を収めて、3試合ぶりの勝利。横浜F・マリノスを抜いて、首位を奪い返した。

ヴィッセル神戸 2-1 京都サンガF.C.
【神戸】
川﨑修平(前18)
ジェアン・パトリッキ(後7)
【京都】
原大智(前6)