高校年代のサッカー日本一を決める大会「高円宮杯U-18プレミアリーグ」。

同大会は2011年にスタートし、一発勝負が主流だった日本の高校年代の全国大会にリーグ戦の文化を持ち込んだ。

現在は24チームが東西(EASTとWEST)に分かれて戦い、それぞれの王者が年末にファイナルで激突する。

そんなU-18プレミアリーグに、今年は異変が!

EASTの12試合消化時点での順位表がこちら(※括弧内が勝点。尚志高と旭川実業高は13試合消化)。

1.青森山田高(29)
2.尚志高(27)
3.川崎フロンターレU-18(25)
4.市立船橋高(18)
5.流経大柏高(16)
6.前橋育英高(16)
7.昌平高(15)
8.柏レイソルU-18(14)
9.横浜F・マリノスユース(13)
10.大宮アルディージャU18(12)
11.FC東京U-18(10)
12.旭川実業高(4)

首位の青森山田を筆頭に、なんと上位7チーム中6チームを高校勢(高体連)が占める異常事態!こんなの見たことない…。

というのも、U-18プレミアのEASTではこれまで基本的にJユースが優勢。上位の半分以上を高校が占めたことは過去に一度もないのだ。

今季唯一上位に食い込んでいるJユースが、昨季のEAST王者である川崎U-18。本日の試合でも大宮U18に3-0の快勝を収めている。

リーグ戦はまだ半分近く残っており、4位から11位までは勝点差も僅差。最終的にどうなるかは分からないとはいえ、もしかしたらこれまでにないことがU-18年代で起こっているのかもしれない。

一方、WESTの順位表はこんな感じ。

1.静岡学園高(26)
2.サンフレッチェ広島F.Cユース(23)
3.名古屋グランパスU-18(21)
4.ヴィッセル神戸U-18(21)
5.大津高(20)
6.神村学園高(19)
7.米子北高(17)
8.東福岡高(17)
9.横浜FCユース(13)
10.サガン鳥栖U-18(9)
11.履正社高(9)
12.ジュビロ磐田U-18(8)

こちらはJユースが健闘しているが、首位はやはり高体連の静岡学園。大津、神村学園、米子北、東福岡といった強豪校も上位をうかがう位置につけている。

ちなみに、この中で異彩を放っているのが横浜FCユース。ガンバ大阪ユース、清水エスパルスユース、セレッソ大阪U-18というJユースの名門が揃ってプリンスリーグへ降格した今季、東のチームが多くプレミアへ昇格したため、横浜FCが昨季戦ったEASTからWESTへの“移籍”を強いられてしまった。

試合はほとんどが長距離遠征。しかしそういった中で9位に踏みとどまっているのは逆に彼らのチーム力の証明と言える。

高校とJユースが、毎週末ガチンコ勝負を繰り広げている高円宮杯U-18プレミアリーグ

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J SPORTSで中継される試合もあるので、興味を持った方はぜひ注目してみてほしい。

高校年代の頂点「高円宮杯U-18プレミアリーグ」に異常事態!EASTで高校がJユースを圧倒