フェイエノールトを率いるアルネ・スロット監督が、3日に行われたエールディヴィジ第4節ユトレヒト戦を振り返った。同日、クラブ公式サイトが伝えている。

 前節に待望の初勝利を挙げたフェイエノールトは、第4節でユトレヒトと対戦した。FWサンティアゴ・ヒメネスの2ゴールなどで3-1とリードしていたが、55分に同選手が負傷するアクシデントが発生。プレー続行不可能となった“絶対的エース”に代わり、FW上田綺世が投入された。すると72分、ゴールに背を向けた状態でMFケルヴァン・ステングスの縦パスを受けた上田が、華麗なターンで前を向き、左足一閃で決定的な4点目を挙げる。後半アディショナルタイムにも1点を追加し、フェイエノールトは5-1でユトレヒトを撃破。2連勝で4位に浮上した。

 同試合では、シュート総数21本(枠内は11本)やビックチャンス数7回など、スタッツ上でも圧巻の数値を残しているフェイエノールトスロット監督も「ワンサイドゲームだった。前半のスコアが2-1だったことを責めていいぐらいにね。我々はボールを奪い、そしてほとんどの場面でボールを手放さなかったよ」と振り返った。

 またスロット監督は、新加入選手にも言及。デビュー戦となったMFルカ・イヴァヌシェツと、加入後公式戦初得点を記録した上田綺世については「ルカ・イヴァヌシェツは好印象を与え、我々が彼を待ち望んでいた理由を証明した。彼の限界は計り知れない。アヤセ・ウエダに関しても、彼がゴールを決められるストライカーであることは知っている」と両選手を称えるとともに、さらなる期待を寄せている。

 代表ウィーク最後の試合で完成度の高さを示した“王者”の次戦は16日、第5節ヘーレンフェーン戦だ。

スロット監督(左)がFW上田綺世(右)にさらなる期待 [写真]=Getty Images