飯豊まりえが主演を務めるドラマ「何曜日に生まれたの」(毎週日曜夜10:00-10:54、テレビ朝日系)の第4話「サイコパスな彼女の恋は」が9月3日に放送された。10年ぶりに再開したサッカー部の仲間たちとディナーにやってきたすい(飯豊)。高校時代のツラい記憶を思い出して過呼吸になってしまうが、すいの恋人を装った公文竜炎(溝端淳平)が救世主の如く現れた。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】“こもりびと”だったすいが、モデルの仕事を始めた

■「何曜日に生まれたの」とは…

同ドラマは、野島伸司が脚本を務めるオリジナル作品。高校時代のある事件をきっかけに10年間引きこもりの生活を送る女性を主人公に描く「ラブストーリーか、ミステリーか、人間ドラマか、社会派か」先が読めない予測不能の作品。

飯豊が演じる黒目すいは、ボサボサ髪、スウェットにTシャツ、趣味はネットゲーム引きこもり歴10年の20代女子。落ち目の漫画家である父・丈治と2人暮らしの日々を送っている。また、溝端淳平がすいの社会復帰を物語にしようと画策する小説家・公文竜炎を、陣内孝則がすいの父で、不器用ながらも娘を思う落ち目の漫画家・黒目丈治を演じている。

さらに、シシド・カフカはすいの父・丈治がレギュラー連載を持つ出版社の毒舌な編集長・来栖久美として、早見あかりが久美の妹で、公文と奇妙な同居生活を送っている来栖芽衣として出演。そして、すいの高校時代の同級生を若月佑美、井上祐貴、YU、片山友希、濱正悟が演じている。

■もう一人のマネージャー、リリ子と再会

すいが思いを寄せていた江田悠馬(井上)、その江田と結婚した瑞貴(若月)、すいとバイク事故を起こした雨宮(YU)との4人の会食に、公文が加わって5人。そこに、雨宮が招待した橋爪リリ子(片山)が合流した。

リリ子は公文にとって初知りとなる人物。すいと瑞貴と同じくサッカー部のマネージャーで個性の強いキャラクターで、高校の時から雨宮のことが好きで、今は雨宮の秘書をしているという自他ともに認める筋金入りの“ストーカー”。

久しぶりの再会を果たしたすいとリリ子は「久しぶり」と言って、握手ではなく『E.T.』のように人差し指と人差し指を合わせた。とっつきにくそうなイメージがあるリリ子だが、すいの表情はすごく嬉しそう。

■高校時代のリリ子のエッジのあるエピソード

新キャラ“リリ子”に対して、公文は「物語のメンバーには理解し得ない特殊キャラの登場が、中盤特に待たれるものです。中だるみを防ぐ効果、インパクト。彼女と出会ってゾワリとその特殊性に気づきました。言うなれば“サイコキャラ”です」と興味津々。

高校時代、リリ子はサッカーの練習をしている雨宮を教室からずっと見ていた。サッカーが好きなのかと思い、すいはリリ子に声をかけるが、見ていたのはサッカーの練習ではなく、雨宮だけ。「だったらもっと近くで見たら?」と誘い、サッカー部のマネージャーに。

瑞貴が部員たちにリリ子が「雨宮くんの大ファン」だと紹介するが「ファンではないです」と否定し、「私はただ、あなたの子供を産みたい」という突拍子もない発言で驚かせた。

すいは「リリ子ほど一途な恋をする人は見たことないです」と言って、高校時代のリリ子の写真を見ながら「大好きだ」と笑顔を見せた。

■リリ子「私は触られるのが嫌い」

部員たちが「ハーグ! ハーグ!」とはやし立てて、雨宮がリリ子をハグすると、リリ子は雨宮を突き飛ばし、部室から飛び出していった。

追いかけていったすいが聞いたのは、「私は触られるのが嫌い」というリリ子の言葉だった。「小さい頃からスキンシップが苦手。だから親からも好かれてない」と言って、握手も無理だと明かした。

それを聞いたすいは、「『E.T.』って知ってる?」と言って人差し指を突き出した。それに応えるようにリリ子もう人差し指をすいの人差し指の先端にくっつけた。

握手はダメだけど、指先の接触は大丈夫だと分かったすい。10年ぶりに再会したレストランで、握手ではなく、指先をくっつけるあいさつをしたのは、そういう理由があったからだった。

■リリ子「ありがとう。あの時、いなくなってくれて」

カフェで話をする中で、「ありがとう。あの時、いなくなってくれて」とすいに言ったリリ子。バイク事故を起こし、雨宮はサッカーを続けることができなくなり、すいは両親の離婚で引っ越してしまうことが決まった。そんな時、リリ子がすいに言った言葉が「私に任せて。彼のことを」。それに対して「お願い」とすいは答え、指先を合わせて2人で「さよなら」と。

公文は公文で、一人でリリ子に会いに行った。すいがリリ子の雨宮への思いを「一途な恋」と表していたが、公文は「その感情を読み取ることはできませんでした」とストレートに話すと、リリ子も「私も二人がお付き合いしてるという話でしたけど、そういう関係性を読み取れませんでした」とズバリ。

会食の後、タクシーで来ていたすいの父親・丈治(陣内)にすいを託したのを見られていて、「黒目先生は門限が厳しい」と言い訳をしかけたが、リリ子には通じないことを悟り、沈黙。

公文は“出版社の編集”だとウソをついていたが、それも見破られ、出版社に問い合わせをして、公文が名乗った名前の編集者がいないことも確認済み。そして、「公文竜炎」とその正体にも気づいていた。

リリ子に完敗といった感じだったが、一つ重要なことを聞かされた。「私は親にも疎まれ、ずっと友達もいなかった。いなくてよかった。あの時、あの夏、私は特にどうかしてたんです。2人のオートバイの事故、私が原因です」という告白を。

衝撃的な告白をしたリリ子。その“原因”が何なのか気になるところ。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

すいと同じサッカー部のマネージャーで、現在は雨宮の会社で秘書を務める橋爪リリ子(片山祐希)/(C)ABCテレビ