マンチェスター・ユナイテッドに所属するGKアンドレ・オナナ(27)がカメルーン代表に復帰することを決めた。

オナナは昨年11月28日に行われたカタールワールドカップ(W杯)グループG第2節のセルビア代表戦を前にリゴベール・ソング監督と戦術を巡って対立。初戦のスイス代表戦ではフル出場していたものの、グループステージ第2節セルビア代表戦でメンバー外となり代表を離脱。その後、オナナはカメルーン代表について「もうその話は終わった」と述べ、事実上の代表引退を発表していた。

しかし、カメルーンサッカー連盟(CMR)は8月29日アフリカネーションズカップ最終予選に臨むカメルーン代表メンバーの一員としてオナナを招へいしたことを発表。だが、ソング監督と和解については明かされておらず、オナナがこれに応じるか注目されていた。

そんな中、オナナは4日に自身のX(@AndreyOnana)を更新。カメルーン国旗やハートマークの絵文字と共に以下の文章を投稿した。

「ここ数カ月、僕は不正と操作に満ちた試練に直面してきた。しかし、祖国カメルーンへの揺るぎない愛と情熱は揺るぎません。祖国を代表したいという思いは若い頃から揺らぐことはなく、この思いは今も僕のアイデンティティの切り離せない一部となっている。何ものにも、誰にも、この信念を揺るがすことはできない。僕は揺るぎない確信を持って国の呼びかけに応え、自分の夢を実現するためだけでなく、輝くことを決意した代表チームにふさわしいカメルーン国民の期待と支持に応えるために戻ってきたのだと自覚している」

「不正な工作、嘘、権力の乱用に直面しても、僕は自分の理想に忠実であり続けることを選び、僕たちの誠実な献身に値する国の代表であることを誇りに思う。今こそ団結し、カメルーンという共通の利益のために調和して働く時なんだ」

カメルーン9月12日アフリカネーションズカップグループC最終戦で本戦出場を懸け、勝ち点4で並ぶブルンジ代表と対戦する。