セビージャは4日、元スペイン代表DFセルヒオ・ラモスの加入を発表した。

 契約期間は2024年6月30日までの1年間で背番号は「4」に決定。移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、年俸は100万ユーロ(約1億5800万円)をわずかに上回る金額だという。

 1986年3月30日生まれで現在37歳のS・ラモスは、幼少期に地元の名門セビージャの下部組織に入団すると、その後は順調に成長を遂げ、2004年2月にトップチームデビューを飾った。翌2004-05シーズンには弱冠18歳ながら公式戦41試合に出場するなど、DFラインの主軸として活躍。すると2005年夏にレアル・マドリードへの完全移籍を決断した。

 レアル・マドリードでは加入直後から主力として活躍し、2015-16シーズンからはキャプテンに就任。約16年間の在籍で公式戦通算671試合出場101ゴール40アシストという成績を残し、4度のチャンピオンズリーグ(CL)制覇を含む合計22個ものタイトル獲得に大きく貢献した。2021年夏からの2シーズンはパリ・サンジェルマンPSG)でプレーしていたが、今夏に契約満了で退団し、以降はフリーの状態が続いていた。

 約18年ぶりの“古巣帰還”を果たしたS・ラモスは、セビージャのクラブ公式サイトを通じて次のようなコメントを発表している。

「今日はとても特別な日で、僕の人生における最も素晴らしい日の一つだ。故郷に戻ることは非常に喜ばしいことだからね。多くの複雑な感情、友人、そして再会。とても特別な日であり、夢を叶えて故郷に戻ることができて幸せだ。ファンとの再会を楽しみにしているし、できる限り早くチームに合流したいと思っているよ」

“古巣帰還”が発表されたセルヒオ・ラモス(写真はPSG在籍時)[写真]=Getty Images