今月1日、米ジョージアアトランタからスペインバルセロナに向けて飛び立ったデルタ航空194便が、乗客の“医療上の問題”によりアトランタに緊急着陸していたことが明らかになった。当時の状況を米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。

今月1日午後8時47分、予定より約2時間遅れでアトランタを出発したデルタ航空194便がトラブルに見舞われ、機長は約1時間後にエアバスA350型機をUターンさせる決断をした。

日本時間4日、X(Twitter)に公開された管制官への報告によると、乗客は下痢を起こしていたそうで、機長はこのように述べていた。

「これは“バイオハザード問題”だ。乗客の一人が下痢を起こし、機内のあちこちで汚物を撒き散らしていたため、アトランタに引き返したいと言っている。」

こうしてデルタ航空194便は午後10時39分、アトランタに緊急着陸を余儀なくされ、機内清掃が行われた。

同機が新しいクルーと336人の乗客を乗せ、再びアトランタを出発したのは数時間後の午前3時前で、現地時間2日午後5時頃にバルセロナに到着した。当初の予定より8時間以上の遅延となった。

なおこのニュースはSNSで拡散し、デルタ航空のスポークスマンは、乗客に“医療上の問題”が発生したことを認め、「迅速で安全であることを第一に考え、清掃作業を行った」などと述べて謝罪した。

またSNSには、次のようなコメントが寄せられた。

「私のパートナーが搭乗していたの! 機内は悪臭が酷く、通路には汚物が点々としていたそうよ。」
「客室乗務員はとりあえず、バニラの香りの消毒剤で対応したの。でも機内はバニラと汚物がミックスされた異様な臭いが充満していたわ。」
「緊急着陸後、病気の乗客は救急救命士によって運び出されていたよ。」
「機内に戻れたのは午前2時頃で、私のパートナーは『最初に乗った時よりもきれいに清掃されていた。臭いも全くしなかった』と言っていたわ。清掃員の仕事ぶりは素晴らしかったそうよ。」
「私は妻と一緒に搭乗していた。機長は正しい決断をしたよ。機内はそれは酷い状態だったからね。地上勤務員はカーペットを剥がし、新しいものと取り換えていたよ。」
「機内で起きるハプニングの中で最悪なのは、嘔吐と下痢だよ。でも気付かないうちに漏れてしまったり、我慢ができなかったり、自分でコントロールできない病気の人もいるからね。問題を起こした人に同情するよ。」
「当人は精神的にもかなりつらいだろうし、屈辱的なことだろう。」
「きっとトイレに行こうとして間に合わず、座席からトイレまで汚物が点々と漏れてしまったのだろう。」
「これだから私は、座席やシートベルトを必ずきれいに拭くようにしているの。自分の前に誰が座ったか分からないもの。」
「客室乗務員では対応できないほど酷かったのでしょうね。」
「清掃員も大変だっただろうね。」
「引き返して正解だよ。どんな病気が潜んでいるか分からないからね。」
機内食は食べないことを勧めるよ!」

ちなみに同様のケースは2018年にも報告されており、オランダ格安航空会社「トランサヴィア」の機長2人が、乗客のオナラ体臭が原因で緊急着陸を余儀なくされていた

画像は『PYOK 2023年9月4日付「Delta Air Flight to Barcelona Forced to U-Turn to Atlanta Because a Passenger Suffered Diarrhea ‘Throughout Plane’」(viper-zero / Shutterstock.com)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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