ここ数年続いているDIYブーム。自分で家具や小物を作ったり、修理したり、組み立てたりした経験がある人も多いのではないでしょうか。

しかし、慣れていない作業にはトラブルが付き物です。そのなかでもよくあるパターンの1つが、ネジ穴がつぶれてしまうという失敗でしょう。ドライバーとのサイズが合っていないまま力任せに回してしまうと、ネジ穴がつぶれてしまいます。

そうなるとドライバーとネジがかみ合わなくなり、締めたり緩めたりができない事態に。作業がうまく進まなくなったり、修理中のものは完全に直せなくなったりしてしまいます。

そんな由々しき事態を回避する方法を紹介しているのが、大手ホームセンターのカインズ公式Twitter「となりのカインズさん」(cainz_san)。ネジ穴がつぶれてしまった時に簡単に対処できる方法のようです。

「回るっ…回るぞ!」 つぶれたネジ穴はアレを挟めば解決

つぶれてしまったネジ穴にも使えるアイテムとは、ずばり「ゴム」でした。ホームセンターやネットで手に入る「ゴム板」か、家庭にある「太めの輪ゴム」を使用します。

まずつぶれたネジ穴にゴムをかぶせて、その上からドライバーを押し当てます。あとは普段通りドライバーを回すだけ、といたって簡単です。

これだけで、穴がつぶれてしまったネジも簡単に締めたり緩めたりができます。

なぜこの方法が効果的なのでしょうか。それは、ゴムの性質を利用しているからです。ゴムは摩擦力が高いため、ドライバーが滑りにくくなります。するとネジ穴がつぶれていようが、ゴムの摩擦力のおかけでドライバーの回転力がしっかりとネジに伝わるのです。

また、ドライバーをゴムに強く押し付けることで、ゴムがネジ穴のくぼみになじんで形状を補完してくれるのです。

この方法を使えば、特別な工具を用意することなく、手元にあるゴム製品だけで穴がつぶれたネジを締めたり緩めたりできます。作業が進まずに困っていた人は、ぜひこのテクニックを試してみてくださいね。

ネジ締めのコツは「押すこと」

ネジを締める時は、どうしてもドライバーを「回す」ことに集中しがち。しかし、それだけではネジ穴に対してドライバーが滑ってしまい、ネジ穴がつぶれてしまいやすいのです。

ネジを締める時は、ドライバーをネジ穴が合っているかを確認し、しっかりはめたら、まっすぐ押しながら回します。こうすることで、より効率的に、きれいにネジを締めることができます。

また、家具の組み立てなど、複数のネジを締める必要がある時には、ひとつひとつをしっかり締めるのではなく、まずはすべて多少緩めに締めることがポイント。

その後にしっかり締め直すようにすると、途中でネジが入らない、後から緩くなってしまう、などのトラブルを防げますよ。


[文・構成/grape編集部]

出典
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