映画『悪い子バビー』より、本予告と場面写真11点が解禁された。軟禁生活35年目にして「地獄」から刺激的な「外の世界」へ飛び出す主人公の様子が映し出されている。

【動画】“地獄”から刺激的な“外の世界”へ! 映画『悪い子バビー』本予告

 本作は、一般社会とかけ離れた過酷な環境で育った男バビーが多くの人々と出会い、そして音楽に導かれて自分自身を発見する旅を描く。監督・脚本は、オランダ生まれオーストラリア育ちのロルフ・デ・ヒーア。第50回ベネチア国際映画祭で審査員特別賞を受賞するなど数々の映画祭で評価された傑作が、30年の時を越え、ついに日本初公開を迎える。

 「ドアの外に出れば、汚染された空気の猛毒で命を落とす」。そんな母親の教えを信じ、35年間、暗く汚い部屋に閉じ込められていたバビー。身の回りのすべてを母親が管理し、ただそれに従うだけの日々を送っていた。

 本予告では、母親の監視下に置かれるバビーの軟禁生活の一部が映し出される。息子の世話を焼きながら、時に鼻と口をふさぎ、「地獄に落としてやろうか!」と罵詈(ばり)雑言をぶつける母。

 そんな暮らしも35年目に突入したある日、自らを”パパ”と名乗る見知らぬ男の出現を機に、「地獄」から刺激的な「外の世界」へ飛び出すことに。何を見るにも新鮮で純粋無垢(むく)な心が大暴走。街中をほえ回る狂人ぶりの一方で、ライブパフォーマンスで多くの観客を魅了するカリスマ性がうかがえる場面も。厳しい社会の荒波にもまれ、「自分は外に向いていない」と葛藤するバビーだが…。予想もつかない行動を繰り出すバビーが、人との出会いやさまざまな経験を重ね、人生のかたちを見つけ出す姿が描かれる。

 場面写真では、バビーが事故現場を思わせる場所で座り込む様子や、一目ぼれした女性エンジェル、さらにはバンドマンやバイオリン弾きの少女ら、彼と巡り合う人々の姿などが11点の中に収められている。

 映画『悪い子バビー』は、10月20日より全国順次公開。

映画『悪い子バビー』本ビジュアル (C)1993 [AFFC/Bubby Productions/Fandango]