やはり過去の悪い行いは自身に降りかかってくることになるようだ。

サンプドリアへの移籍が迫っていたスペイン人FWサンティ・ミナ(27)だが、契約まであとわずかというところで頓挫してしまった。

イタリアカルチョ・メルカート』によると、現在フリーのミナはセリエBのサンプドリアへの移籍が浮上。指揮を執るアンドレア・ピルロ監督も獲得を望んでいた。

セリエA復帰に向けたストライカーとして期待が寄せられ、メディカルチェックにも合格し、契約まであとわずかというところだったが、過去の自身の行いが足枷となってしまい、破談に終わった。

ミナは、2017年6月、バレンシア所属時代にチームメイトとナイトクラブを訪れ、近くに置いてあった車の中で若い女性に性的暴行を加えた容疑がかけられていた。当初アルメリア裁判所で行われた第一審では、女性の合意の下だったことに加え、疑われている行為はなかったとミナは主張。だが、その後に十分な証拠が見つかり、検察側は懲役8年、保護観察10年、5万ユーロ(約684万円)、被害女性の500m以内への接近の禁止を求めた。

そして、2022年5月に懲役4年、保護観察5年、5万ユーロの賠償金、そして12年間の500m以内への接近を禁止する有罪判決が下り、サウジアラビアのアル・シャバブへとレンタル移籍。セルタはレンタル移籍から復帰した今夏、契約解除を言い渡していた。

それを理解した上でサンプドリアはチャンスを与え、ピルロ監督も加入を認めていたが、周囲は大きく反発。ファンからもクラブのイメージダウン、犯罪者の加入を嫌う猛反発を受け、クラブはその意向を汲んで契約を諦めたという。

前述の事件に関しては、現在上訴中。有罪が確定となれば、サンプドリアは大きな痛手を負うことになる。リスク回避という点でも、今回の獲得見送りは正解なのかもしれない。