4人組アイドルグループ・わーすたが、先月30日にニューシングル『メロメロ!ラヴロック』をリリース。インタビュー前半では、今年も出場した『TOKYO IDOL FESTIVAL 2023』の思い出と、新曲について4人がたっぷり語ってくれた、

--この夏は『TOKYO IDOL FESTIVAL』などアイドルフェスイベントで わーすた、盛り上がってましたね。久々のファンの声出し応援、ジャンプ解禁ということもあって。

廣川奈々聖「あのTIFが帰ってきた!という感じがして嬉しかったです!」

松田美里「帰ってきた!という感じもしますし、3、4年前からだいぶ新しいアイドルさんが増えているので、新しさは毎年あるんですけど、声出しが解禁されたことによって、どのグループがどれくらい盛り上がってて、今勢いがあるかということがわかりやすく見えるので、“このグループは盛り上げるのが上手いな”とか“このグループは夏フェスが似合うな”というのを思いながら見ていました」

--女性アイドル好き、可愛い子好きの廣川さんは、今年のTIFで“この子は期待!”みたいな新しい逸材を発掘できましたか? 

奈々聖「新しいグループが多すぎて、グループさんとか知ってるほうだと思うんですけど、正直“この子推しだ!”という子は新たにみつけられていないです。自分たちの歴が長くなってきたから、昔だと“このアイドルさんに会ってみたい”というのがいっぱいあったんですけど、レジェンドみたいな人たちがいなくなってしまった感じがして、自分の“アイドルが好き”という立ち位置が若干変わったのかなという気がしました。ただ“可愛い”“尊い”という気持ちに変わりはないですね!」

--むしろ自分たちがレジェンド、『わーすたさんに会いたい』と思われる立場になったのかも。

奈々聖「それも昔と変わったところだと思っていて、今年のTIFでは話しかけてくださる方がいっぱいいて、『何年前から好きで』とか『奈々聖さんを知ってアイドルになりました』という子がたくさんいて、それを聞くと『わ、そんなに長くアイドルやってたんだ(笑)』と思いました」

小玉梨々華「ファンの方の声出し応援があったことで、私たちもよりテンションが上がって、そのライブを観てまたみなさんのテンションも上がって……」

--幸せのメビウスの輪のような(笑)。

梨々華はい。どのステージもいいライブができたなって感じました」

--瑠香さんは、わーすたのステージのほか、企画ステージ「IDOL SUMMER JAMBOREE ACOUSTIC」でも、名曲『Hello,Again〜昔からある場所〜』を美しくも力強い歌声で聴かせていたのも好評でした。いぎなり東北産の桜ひなのさんとデュオを組んでの披露となりましたが、桜さんには、もともと好感を持っていたそうで。

三品瑠香「はい! ひなもんがもともと好きで、もう3年くらいずっと好きですね」

--意外とそういうところ(女の子のアイドルに好意を持つ)ってあるんだ。

瑠香「私、結構アイドル好きですよ。私はまずライブパフォーマンスから入って好きになります」

--奈々聖さんは存在の“可愛さ”“尊さ”から入る?

奈々聖はい。入口が違うかもしれない」

瑠香「いぎなり東北産は、最初オンラインライブで観たんですけど、ライブの勢いがすごすぎて、“(会場の)空気喰ってるな”と思って。それからずっと好きで」

--女の子好き、というのも意外だし、いぎなり東北産というのも意外な感じ。

瑠香「私もともとスタダ系が好きなんですよ。エビ中私立恵比寿中学)も好きで」

--今回のTIFでこの子は、このグループはすごかったというのはありましたか?

瑠香「fishbowlとCYNHN。楽曲がいいんです!」

--どちらかというと楽曲派?

瑠香「そう、楽曲派です」

奈々聖「楽曲派オタクです、完全に(笑)」

瑠香「今回fishbowlはたまたま時間が合って、SMILE GARDENの横で見れて。めちゃめちゃ良かったです! リミックスの曲の繋ぎが見事でした、センスいいなって」

--そんな今年のTIFのステージでも盛り上がった新曲『メロメロ!ラヴロック』ですが、TIF以前から披露はしていたんですよね。ファンの人たちと一緒の振りをするところもあったり。

奈々聖はい。最近それがめちゃめちゃ浸透しているなと思って。TIFで歌った『メロメロ』はいつも以上に楽しくて! TIFってアイドルの憧れの場所、その熱量が結集しているライブだから、私たちのファンの方も“わーすたがステージをやっているときに熱量を上げたい!”という、対抗心じゃないけど、そういう応援したい気持ちがあるんだろうなと。私たちも“TIFで絶対にいいステージをしたい!”という魂を表せて、本当に楽しかったです」

--サウンドも歌詞も今回は意表をつく内容のような気がしました。

奈々聖わーすたのシングルとしては初めてのロック調ということで、ここ最近は可愛いにふった曲だとか、“これから新体制で頑張っていくぞ”とか、そういう楽曲が多かった中で、このテイストで攻めていくのはすごく久しぶり。ワンマンライブに来てくれる人はロックな曲も想像がつくと思うんですけど、わーすたをそんなに知らないという人は、こういうイメージはないかなと思っていて、この曲をきっかけに“わーすた、また聴いてみよう”と思った人も多いのかなと思ったので、この楽曲で勝負できるのは嬉しいし、それが楽しみだなって、初めて曲を聴いたときにも思いました」

--4人体制としてのわーすた、そしてメンバーそれぞれの色がだんだん浸透してきて……。

奈々聖「はい、それは確立されてきたのかなって。新体制になって一番わかりやすい変化ってそこかなと思っていて、一人一人の色がよく見えるようになってきたし、ステージ上でも個々がはっきり見えてくるという。それぞれが努力したと思うし、積み上げてきたものが今生かされていて、それが今の作品にもちゃんと反映されているのかなと思います」

美里「ずっと思っていたのが、メンバーの表現力がついてきているのが嬉しいですね。8周年を迎えて、これだけ長く一緒にパフォーマンスをしてて、常に一緒にいるけど成長を感じられるメンバーがいるというのはすごく心強いというか。メンバーって一緒に頑張っているけど、憧れでもあるというか、それそれが違った個性だったり魅力があるので、“この子のこういうところがいいな”と思いながら、背中を追いかけるという感じで頑張っているときもあって、その思いをマネじゃないけど、(ほかのメンバーの)気持ちが高まっているときは、自分もわっとテンションが上がって、踊りやすくなるし、そういう感覚的なところ、ライブで感じる感動みたいなものが、年々増えていて……。最近はリハーサルでもそういう機会が多くて、リハの時点ですでに楽しいです。ボーカルメンバー(奈々聖、瑠香)の声って、私が歌わないときもそのまま耳に入ってくるので、“ここは今上がってるな”とか歌い上げているのを聴いて、ふわっと奮い立たされるような感覚になります」

--梨々華さんは『メロメロ!ラブロック』について、どんな思いを?

梨々華「ロックな部分とかっこよさと可愛さも兼ね備えているし、ライブだとより熱く燃え上がる感じがあって、メンバーの表現力で楽曲の良さもより引き立つと思います。あとちょっと大人っぽさもありつつで、この一曲でいろんなわーすたを見せられると思ってるので、“この夏、いい楽曲とともに駆け抜けてるな”という感じがしました」

--歌詞も今までより攻めてる印象が。

梨々華「強気な感じがあって、“黒猫”という感じで、見た目(衣装)と同じく。そういう感じが曲に表れていて、可愛く、かっこいいなと思います」

--ちょっと挑発している感じ? あんまりそういう曲はなかったのかも。

瑠香「大人っぽい歌詞、ツンデレみたいな感じはあったんですけど、こういう可愛さと強気さのバランスというのは意外となかったかもしれません」

--歌い甲斐がある?

瑠香「楽しく歌ってます。でも結構難しいです。サビで切り替えも多いし、繊細ではあるなと思います」

--ロックで勢いがあるけど、繊細で。

瑠香はい。歌い方とか雰囲気も変わってくるので、そこは難しかったです」

--ロックナンバーでも『清濁あわせていただくにゃー』とかだと勢いで押せそう(笑)。

瑠香「そうですね、勢いで(笑)」

--こっちはエレクトリックロック的な。

瑠香「そうですね」

--『メロメロ!ラヴロック』も異質といいましたが、カップリング曲『セラセラヴィ。』はもっと異質かも……。

(ニューシングルのカップリング曲について語ったインタビュー後半に続く)

わーすた(The World Standard)

世界に照準を合わせて活動しているデジタルネイティブ世代アイ­ドルで、SNSとリアルアイドル活動を通じて世界にKAWAIIジャパンアイドルカルチャーを­発信していくグループとして2015年に結成。2016年、1stアルバム『The World Standard』でメジャーデビュー。2022年から現在の4人体制で活動中。

廣川奈々聖(ひろかわ ななせ1999年5月12日生まれ、福岡県出身

松田美里(まつだ みり)1999年8月2日生まれ、広島県出身

小玉梨々華こだま りりか)2000年10月1日生まれ、北海道出身

三品瑠香(みしな るか)2001年3月17日生まれ、愛知県出身

『メロメロ!ラヴロック』ミュージックビデオ

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