AJAは、ストリーミングDMAを内蔵した4レーンPCIe 3.0カード「KONA X」とデスクトップソフトウェア「v17」を発表した。

KONA Xは、メディアやエンターテインメント、ライブプロダクション、OEM開発などのアプリケーション向けに、超低レイテンシーのビデオキャプチャとプレイバックを提供する。双方向デュアル、フルサイズBNC 12G-SDIおよびデュアルHDMI 2.0接続が可能で、幅広いI/O需要に対応し、AJAデスクトップソフトウェアv17およびAJA SDKのバージョン17と互換性がある。

AJA、4レーンPCIe 3.0カード「KONA X」、デスクトップソフトウェア「v17」発表

主な特徴

  • 超低レイテンシーと内蔵ストリーミングDMA
    DMA操作は、KONA Xオンカードメモリをバイパスして、ビデオI/OとKONA Xユーザーバッファ間で行われる。同機能により、ユーザーはサブフレーム並みの低レイテンシーを実現できる。これは、ARグラフィックスやグラフィカルオーバーレイの同期や、視聴者とのインタラクションのための一瞬の反応時間が求められるeスポーツやライブプロダクション環境にとって重要であるという。バーチャルプロダクションでは、カメラトラッキング、LEDウォール、ゲームエンジンの同期を維持し、放送アプリケーションでは、ダイナミックビデオを管理するシンプルな方法を提供する。
  • VESA HDMI I/O対応による柔軟な接続性
    KONA Xは、デュアルフルサイズBNC、12G-SDI双方向接続、およびVESA HDMI I/O対応のデュアルフルサイズHDMI 2.0接続(1つは入力用、もう1つは出力用)を搭載。VESA HDMI I/O互換性により、ビデオサブシステムのタイミングは不可知論であり、無数のHDMIフォーマットのキャプチャと再生が可能。
  • ファームウェア・マイクロコントローラー
    同機能により、KONA XユーザーやOEM開発者は、カード上で直接コードを実行し、超低レイテンシーや、カードを含むシステムが完全に起動する前に必要な機能を実現できる。
  • ブレイクアウトボード「KONA Xpand」(オプション)
    KONA Xpandは、KONA Xの接続性を拡張する補完的なオプションのブレイクアウトPCIe I/Oボード。KONA Xpandの主な機能には、2チャンネルのバランス・アナログオーディオ(ユーザー提供のDB15-XLRケーブル経由)、2レベル/3レベル・ビデオ・リファレンス(BNC)、8チャンネルのアンバランスAES/EBUオーディオ(付属のブレイクアウト・ケーブル-BNC)、LTCイン/アウト(ブレイクアウト・ケーブル-BNC)、RS-422(ブレイクアウト・ケーブル-DB-9)が含まれる。
AJA、4レーンPCIe 3.0カード「KONA X」、デスクトップソフトウェア「v17」発表

KONA Xは、2023年9月15日~18日までアムステルダムで開催されるIBC 2023のAJAブース(ブース番号 7.C19)でも展示される。

AJA、4レーンPCIe 3.0カード「KONA X」、デスクトップソフトウェア「v17」発表