エヴァートンに所属するジャマイカ代表FWデマレイ・グレイが、サウジアラビアのアル・イテファクに移籍することに近づいているようだ。6日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 現在27歳のグレイはバーミンガムの下部組織出身。2016年1月にレスターに加入すると、2015-16シーズンにはプレミアリーグ優勝を経験した。その後、2021年1月にレヴァークーゼンへと完全移籍したものの、わずか半年後にエヴァートンに完全移籍。同クラブでは公式戦75試合出場で12ゴール6アシストを記録している。

 現行契約は2024年6月30日までとなっているものの、グレイは今夏の退団を希望。フルアムへの移籍に近づいていることも報じられていたが、移籍市場閉幕までにクラブ間で合意に至らず。その後、グレイは自身のインスタグラムで「エヴァートンのファンはいつも僕に対して素晴らしい対応をしてくれているが、人間として敬意を払わない相手の下でプレーすることはとても難しいことだ」と綴るなど、クラブの対応に不満を表明していた。

 すでに欧州5大リーグの移籍市場が閉幕しているものの、今シーズンここまでエヴァートンで出場機会のないグレイは、まだ移籍が可能となっているトルコサウジアラビアへの移籍を検討していることが報じられていた。

 そんななか、今回の報道によると、グレイはスティーヴン・ジェラード監督が率いるアル・イテファク移籍に近づいているという。また、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏は、すでに両クラブは移籍金1000万ドル(約15億円)で合意し、グレイ自身も2027年6月30日までとなる4年契約を締結することを承認しており、メディカルチェックも完了していることから、移籍が決定的になっていることを伝えている。

 なお、エヴァートンを率いるショーン・ダイチ監督は5日にクラブ公式サイトで「デマレイは移籍が完了したと私たちに話していたが、それを聞いて興味深かった。彼は私たちにこのクラブの意思なしにいかなる移籍も行われないという真実を思い起こさせた。それが真実だ」と語っていたが、果たしてグレイの移籍は成立するのだろうか。

移籍に近づいているグレイ [写真]=Getty Images