衝撃を受けるレベルの背負い心地だった!マムート「Seon Transporter 25」/編集長 奥家の「コレ買いです」Vol.20

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モノ・トレンド雑誌売上No.1「MonoMax」の編集長・奥家が、今一番気になるモノやトレンドを紹介する連載企画。今回は、マムートの高機能バックパック「Seon Transporter 25」をチェックしました!

160年以上も一線で活躍してきたスイスのアウトドアブランド

世の中には数多くのブランドが存在していますが、注目されることの多いのがアウトドアの分野。BBQキャンプなどライトなアクティビティならまだしも、ときに命の危険も生じる過酷な環境下での使用を想定したウエアやギアには、当然シビアな目が向けられるものですよね。だからこそ、業界を生き抜いてきたアウトドアブランドには高い信頼と実績があるわけです。

1862年にスイスで生まれたマムートも、そんなアウトドアブランドのひとつ。160年以上にわたってイノベーティブなギアを提供し続けていて、近代アウトドアの礎を築いた立役者の一人といっても過言ではないでしょう。特に「マムートザイル」は多くの登山家の命をつないできたことで有名です。

マムート「Seon Transporter 25」¥22,500(税込) W30.5×H46.7×D14.5cm

マムート「Seon Transporter 25」¥22,500(税込) W30.5×H46.7×D14.5cm

そんなアウトドアの第一人者が手掛けているのですから、一般ユーザー向けに開発されたプロダクトにもそれらしいクオリティやアイデアが宿っているんですよね。

背負い心地のよさは衝撃を受けるレベルだった!

「Seon Transporter 25」を手にして、まず衝撃を受けたのが背負い心地でした。

衝撃を受けた背負い心地スクエアに近いモダンなフォルムをしていますので、立体的なバックパネルや複数の固定用ベルトを持つ登山用ザックのフィット感とは大きく異なるものの、背負ったときに「えっ?」と驚くくらいスムースにフィットしたんですよね。

背面とショルダーハーネスに採用されたクッション芯材その秘密の多くは、背面とショルダーハーネスにあるように思いました。肉厚のクッション芯材が内蔵され、さらにストレッチ性の高い生地が使われているんです。芯材が体のあたりをよくするとともに、移動時に生じた体とバッグとのズレもストレッチ生地がカバーするから、ものすごく快適なんです。

さらにはショルダーハーネスの表側の一部にもストレッチ生地を回り込ませ、首周りの擦れを予防する仕様も。こういう気配りが本当にうれしいんですよね。

バックパックというとデザインや機能、収納性に目が行きがちですけども、「『Seon Transporter 25』は背負い心地もスゴイ!」ということをまずはご報告させてください。

「CLIMB」「WORK」+αの収納スペースが実に使いやすい!

ここからは機能や収納について見ていきます。

正面側の「CLIMB」スペース「Seon Transporter 25」のメイン収納は2気室に分かれており、正面側にはマムートが「CLIMB」と呼ぶ広めのスペースを設置。三方開きでフルオープンする構造になっています。

三方開きでフルオープンする特徴なのは袋状のポケットが備わっていることで、ローカットのシューズならすっぽり収まります。出張先で履く革靴やジムで使うトレーニングシューズなどを入れておくのに便利ですね。

フタ側には2つのメッシュポケットを装備。中身が見えるから、荷物が迷子にならないのがいいところ。僕ならケーブルやグルーミングキットなどを入れておきます。

背面側にある「WORK」スペースそしてもう一方の収納スペースは、背面側にある「WORK」。その名の通り仕事で活躍する構造になっていて、ノートPC用とタブレット用、それぞれのスリーブが用意されていました。クッション芯材もしっかり入っているから、耐衝撃性も確か。

裏地の一部に使われているモノトーンのカモフラージュ柄もいい感じです。

フロントには大型のファスナーポケットを装備フロントには大型のファスナーポケットを装備。手帳や書籍など、そこそこ大きな荷物もストレスなく出し入れできました。

トップポケットも装備トップポケットも装備。意外と深さがあり、標準サイズのスマホなら縦方向にスッポリしまうことができました。仕切りもついているので、荷物を整理しやすくなっています。

トップポケットのファスナープルにはフックがつくちなみに、このトップポケットのファスナープルにはフックがついていて、簡易に留めておくことが可能です。「いつの間にか開けられていた」なんていうセキュリティ上のリスクの予防につながります。

生地には撥水加工が施されている生地には撥水加工が施され、水滴を強力にはじきます。ファスナーもすべて止水仕様。フロントポケットの端部にはファスナーをカバーする付属まであって、水分の浸入を防いでいます。

【総評】実力派ブランドの真髄を感じる製品だ!

実際に背負ってみて真価に気づくスクエアなバックパックとしてはかなりスタンダードな見栄えをしていますから、もしかしたら店頭で見かけても「ふーん」と素通りしてしまうかもしれません。しかし「Seon Transporter 25」の真価は、実際に背負ってみて、心地よさに驚いてから。さらに中身を開け、「荷物が迷子にならない」便利な構造に気づけば、本当に魅力に気づくはずです。

プロフェッショナル向けにハイスペックな製品を提供し続けてきたアウトドアブランドが、市井のためにもすばらしい製品を生み出してくれた。そんな想いに浸れるバッグでした。

マムート・スポーツグループジャパン
TEL:03-5413-8597

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構成/横山博之 撮影/村本祥一(BYTHEWAY) スタイリング/小林知典

【荷物が迷子にならない】マムートのバックパックは背負い心地も衝撃レベル!/編集長 奥家の「コレ買いです」Vol.20