都知事選等で有名になった「スーパークレイジー君」(本名西本誠)が知人女性に性的暴行の疑いで逮捕された。スーパークレイジー君は、今年4月の宮崎市議選で市議会議員に初当選したばかりだ。

スーパークレイジー君は、今月3日30代の知人女性を宿泊施設に無理やり連れ込み、全身打撲のケガを負わせ、性的暴行を加えるなどをした疑いだ。

警察はいまのところスーパークレイジー君の認否について明らかにしていない。

スーパークレイジー君の罪状は不同意性交等致傷(旧:強姦致傷罪)で、無期懲役または6年以上の懲役である。6年以上ということは仮に有罪の判決が出たら執行猶予はつかない。不同意性交等致傷は殺人未遂と同じくらい重い罪なのだ。

全身打撲のケガは、病院の診断書も出されているはずだが、まだいまのところスーパークレイジー君がやったかどうかは不明。まだ取り調べ中だ。

スーパークレイジー君は、2020年の東京都知事選に出馬し、元暴走族をウリにして選挙演説では、ラップやブレイクダンスを披露して話題になった。

このとき当選した小池百合子氏が366万1371票に対し、スーパークレイジー君は1万1887票であった。最初は売名目的もあったらしい。

この都知事選で選挙に出る面白さを知ったらしく2021年、埼玉県戸田市の市議選で見事当選!

をしたのだが「市内に居住実態がない」として当選は無効にされてしまう。しかし2022年3月に同じ戸田市の市長選に挑戦。立候補者は現職の市長との一騎打ち、結果は無所属で現職だった菅原文仁氏が3万7092票に対し、スーパークレイジー君は2529票と大敗。

その後、郷里の宮崎市に引っ越し、2022年12月に宮崎県知事選に出馬、これも大敗。

そして今年の4月に、宮崎市議選に出馬、定数40のところに立候補者は61人。はたしてどうなったかというと、なんと2位で当選したのである。

やっと当選したばかりだというのに、レイプ事件を起こしてしまった。これは想像だが、被害者の知人女性を宿泊施設に無理やり連れ込んだ。これはおそらくラブホテルなどに無理やり連れ込み、性行為をしようとしたら、断られ「全身打撲のケガ」というから相当な殴る蹴るの暴力を行い、レイプをしたということであろう。

スーパークレイジー君は認否を明らかにしていないので、訴えている女性の被害がどこまで本当かはわからない。

ただもし本当なら、スーパークレイジー君は、苦労しやっと議員になれたのに、後先のことも考えられない本当のスーパークレイジーというか、大バカと言える。それとも誰かにハメられたのか? という空想も出来るが、それはこれからの捜査や裁判で明らかになるだろう。

プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。

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