サンファが約6年ぶりとなるニュー・アルバム『LAHAI』を2023年10月20日にリリースすることを発表し、先行配信曲「Only」のミュージック・ビデオが公開された。

 FKAツイッグス、ロザリアなどを手がけたことでも知られる、エル・ギンチョとの共同プロデュースで、断片的なヒップホップビートに合わせながら、メロディアスな歌声が堪能できる。映像の監督は、エイサップ・ロッキーのMVでも知られるデクスター・ネイヴィーが手がけた。

 サンファのミドルネームでもあり、父方の祖父の名前から取られた2ndアルバム『LAHAI』は、私たちの存在に対する畏敬の念と、不思議な思いに満ちた作品であり、生命とその先(=死)のサイクルに直面したときに経験する絶妙なカオスが包括的に表現されている。全14曲で構成されている本作には、イェジ、レア・セン、シーラ・モーリス・グレイ(ココロコ)、イベイー、モーガン・シンプソン(ブラック・ミディ)、ユセフ・デイズローラ・グローヴズ、クウェイク・ベースといったサンファの親しい友人、コラボレーター達が参加している。

 ジャズソウルヒップホップブレイクス、ジャングル、更には西アフリカの音楽のテイストまで取り込み、サンファのプロダクションとボーカルに対する探求が更なる高みへと昇華している。本作はサンファが言うところの 「超越性(beyond-ness)」を追求したアルバムであり、何世代もの人々、音、場所をタイムトラベルしながら、私たち人間が互いにつながろうとしたり、私たちよりも大きな何かとつながろうとしたりする様々な方法を探求している。

 前作『Process』が、悲しみと喪失の影に包まれながら自分の居場所を見つけ出そうとするアーティストの姿であったとすれば、『LAHAI』は、人間という存在における究極的な受容と喜び、そして、その道のり自体の美しさを表現した作品だといえる。アルバムのアートワークと新しいロゴは、世界的に活躍するクリエイティブ・ディレクター、ジョニー・ルーとサンファが手がけている。

 『LAHAI』の国内盤CDにはボーナス・トラックが2曲収録され、歌詞・対訳が封入される。LPは、通常盤1LP(ブラック・バイナル)、インディー限定盤1LP(ホワイト・バイナル)の2形態でリリースされる。

◎リリース情報
アルバム『LAHAI』
2023/10/20 RELEASE
<トラックリスト>
01. Stereo Colour Cloud (Shaman’s Dream)
02. Spirit 2.0
03. Dancing Circles
04. Suspended
05. Satellite Business
06. Jonathan L. Seagull
07. Inclination Compass (Tenderness)
08. Only
09. Time Piece
10. Can’t Go Back
11. Evidence
12. Wave Therapy
13. What If You Hypnotise Me?
14. Rose Tint
15. Re-Entry (Bonus Track for Japan)
16. Sensory Nectar (Bonus Track for Japan)

Photo: Jesse Crankson

サンファ、6年ぶりのニューALから先行曲「Only」のMV公開