大谷翔平

読売ジャイアンツ江川卓氏が自身のYouTubeチャンネルで、大谷翔平選手のバッティングについて語った。


■右肘故障後打撃に変化が?

大谷選手のバッティングについてスタッフは「大谷選手が右肘の靭帯を損傷したあと、バッティングの影響を江川さんにたずねて、『バッティングが崩れかけている』という指摘があったんですけど、実際に大谷選手が怪我をしたあとに打球角度が6度くらいダウンしている」と話す。

続けて「ライナーやゴロが増えて、ホームランが出にくくなっているようなんですよ。江川さんも『崩れている』と指摘があったので、どうかなと思いまして」と質問した。


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■右肘の炎症が影響か

江川氏は「バッターですから、右手の肘ですよね。 ここがどのくらい悪いかわからないんですけど、 バッティングは左利きですから、 1番わかりやすく言うと、右肘に炎症なりいろんなものがあると、バットが重く感じると思ってもらったらいいですかね 」と話す。

そして「バットを持つ左手は添えるものなので、右手でバットを持ってボールに向かっていくわけですね。向かっていって、左手を添えて当たったときに返していくっていうことをやるんですけど、イメージとしては右肘が炎症を起こしたり、どういう状態かわかりませんが、良くない状態だと、バットが重く感じると思ってもらうのが1番わかりやすいと思っている」とコメントした。


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■スイングが鈍くなる

さらに江川氏は「重く感じるとどうなるかというと、少し振りが鈍くなるっていう感覚で考えていただくといいですかね」と解説。

続けて「そうすると、今まで当たっていたものに対して、バットのスイングが鈍くなるわけですから。重く感じるから鈍くなる。鈍くなったらどうなるかといったら、 ボールに対して早めにスイングしなければいけない。早めにスイングするとどうなるかというと、ムービングするボールに対して、芯になかなか当たらない」と話した。

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■バットが重く感じている?

江川氏は「動いてしまうボールに対して前でさばいているので、打球の角度が6度。6度と今おっしゃったので、6度、角度的に悪いスイングになってしまうんでしょうね、彼のバッティングからするとね」と分析。

そして「また(江川氏が)バッターじゃないだろっていう話が出るんだろうけど、バッティングの理論で考えると、そういう段階になるんじゃないかと思う」とコメント。

さらに「バットが重く感じるという表現が1番いいんじゃないかと。スイングスピードが少し落ちているんじゃないかと思いますね」と解説していた。


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■治療方法は未定

右肘靭帯損傷後も指名打者として試合に出場していた大谷選手は4日の打撃練習で右の脇腹を痛め、3試合連続でスターティングメンバーから外れた。

また、故障の治療法については2度目のトミー・ジョン手術を受けるという現地メディアの報道もあったが、4日に代理人が「未定」であることを明かしている。

■江川氏が大谷選手の打撃を語る

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(文/Sirabee 編集部・佐藤 俊治

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