「100円」というフレーズの影響か、100円ショップの商品クオリティに懐疑的な人は、今なお決して少なくない。

しかし現在X(旧・ツイッター)上では、DAISO(ダイソー)で発見された「オーバーテクノロジーリモコン」に、称賛の声が寄せられているのをご存知だろうか。

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■「対応範囲」に思わず驚き…

今回まず注目したいのが、「家電のトリビア」や「おすすめ家電の情報」を中心に発信しているXユーザー・でんきやさんの投稿したポスト。

マルチリモコン

DAISOにテレビ汎用リモコン置いてる」「何がすごいって、もう倒産してるメーカーにも対応してるという」と綴られた投稿には、「23社のテレビメーカー対応」と大きく表記された商品パッケージの写真が添えられている。

マルチリモコン

パッケージ裏面の「適応メーカー」一覧を見ると、「シャープ」や「パナソニック」といったお馴染みのメーカーの中に、ポツポツと見慣れぬ名前が…。


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■「汎用リモコンまであるのか…」

550円とDAISOの中では少々値が張るリモコンだが、多くのユーザーは「この金額でここまで対応できるのか」と、驚きを隠せない様子。

前出のポストは投稿から数日で2,000件近くものリポストを記録しており、他のXユーザーからは「この手厚さには感動」「メーカーが無くなっても、機器が実働状態なら欲しいわな」「DAISOって汎用リモコンまで置いてあるのか…」など、驚きと称賛の入り混じった声が多数上がっていた。

破格の金額設定は勿論だがやはり、倒産した「かつての格安メーカー」にも対応してある点が注目を集めている。ポスト投稿主・でんきやさんも「古いテレビのリモコンだけ壊れた」といった隙間需要にピッタリな商品と感じ、ポスト投稿に至ったという。

そこで今回は、ある種の「オーバーテクノロジー」にも感じられるリモコンの詳細をめぐり、DAISOを運営する「株式会社大創産業」に詳しい話を聞いてみることに。すると、リモコンにかけた同社の「熱い思い」が明らかになったのだ…。


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■「開発経緯」が最高すぎる…

話題の「マルチリモコン」は、2023年1月頃から販売開始となった商品。

DAISO担当者からは「(マルチリモコンの)同等品は昔から家電量販店等で複数メーカーから販売されておりますが、種類が多くて選定が難しいこと、そしてこんなにも便利な商品ながら一般的な知名度があまりないことが気になっておりました」とのコメントが寄せられており、世間における「汎用リモコン」の認知度が「低すぎる」と感じていたようだ。

商品化の経緯については、「シンプルな機種1個に絞った上で100円ショップで販売すれば、より多くの方の目に留まり、複雑な選定の必要も無いため、需要が大きいのでは…と考えました」「また同等市場品に比べ、圧倒的に安価であることからも、純正リモコンを紛失・破損した際や、中古のテレビにリモコンが付属していなかった場合などに、気楽にご購入頂けるかと見込み、開発に至りました」と振り返っており、ユーザーを思う気持ちだけでなく、リモコンに対する「情熱」が感じられた次第である。

マルチリモコン

なお、倒産したものを含む「複数メーカー」に対応している仕組みについては、「一般的なリモコンは内臓ICに、各テレビとの通信協議のデータが書き込まれております」「しかし本商品はお客様の操作によりコードを切り替えることで、ICの通信協議を複数から設定できます。設定した通信協議を赤外線によりテレビに発信し、テレビ側はそれを受け、通信協議の内容が合致した場合に正しい動作をする…という原理です」との説明が。

ユーザー目線でのニーズを理解しているだけでなく、そうした商品を「安価」で提供できるのがDAISO最大の強み。今後もその強みを活かし、魅力的な商品を多数生み出してくれることだろう。


※店舗によって品揃えが異なり、在庫がない場合がございます。 掲載商品については予告なく廃盤、仕様変更等が発生する場合がございます。予めご了承ください

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■これ1台あれば、もう安心!


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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