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「超高性能」FCEVプラットフォーム

英国のウィリアムズアドバンスド・エンジニアリング(WAE)は、「超高性能」の水素燃料電池車向けプラットフォーム「EVRh」を発表した。同社はF1への参戦で知られるレースコンストラクターウィリアムズ子会社である。

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EVRhは、同社が昨年、少量生産のスポーツカーメーカーのバッテリーEV化を支援するために設計したEVRプラットフォームの改良版だ。「最先端」の水素燃料電池システムと液冷式バッテリーを組み合わせ、最高出力584ps、0-100km/h加速2.5秒以下を謳う。

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ウィリアムズアドバンスド・エンジニアリング(WAE)のEVRhプラットフォーム    WAE

ウィリアムズアドバンスド・エンジニアリングは、EVRhベースの車両がニュルブルクリンクで7分20秒以下のラップタイムを達成できると推定している。

EVRhはクーペやタルガトップなど、幅広いボディタイプに対応するよう設計されている。重心を最適化するためにミドシップ方式のレイアウトを採用し、後輪駆動前輪駆動に対応できる。

同社はEVRhによって自動車メーカーの水素自動車市場への参入を加速させ、開発から市場投入までの時間とコストを削減できるとしている。

例えば、小規模メーカーのEV開発支援を目的とした前作EVRは、オーストリアの新興企業デウスに採用され、最高出力2200ps、最大トルク204kg-mを発生するというハイパーカーヴァイアン(Vayanne)」が誕生した。

ウィリアムズアドバンスド・エンジニアリングの技術責任者であるポール・マクナマラ氏は次のように語っている。

「2010年の設立以来、WAEはさまざまな用途や産業において、最先端かつ革新的な技術イノベーションに専念してきました」

「EVRhは、ゼロ・カーボン車のソリューション開発におけるWAEの能力を示す重要な一例であり、最先端のFCEV(水素燃料電池車)を迅速かつコスト効率よく市場に投入することを可能にします」


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