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台風13号の活発な雨雲がかかり、伊豆諸島や千葉県では記録的な大雨となっています。土砂災害の危険度が高まっている地域や増水している河川もあります。土砂災害、河川の増水や氾濫、低い土地の浸水に厳重な警戒が必要です。

伊豆諸島や千葉県で記録的な大雨

台風13号東海道沖を北上しています。台風13号の北東側に活発な雨雲があり、台風の上陸前から伊豆諸島や関東には活発な雨雲がかかっています。

1時間に東京都三宅島の坪田では123.5ミリ(7時13分まで)、伊豆諸島の三宅島では122.0ミリ(7時10分まで)の猛烈な雨が降り、観測史上1位の値を更新しました。(統計開始は三宅島の坪田は2000年、三宅島1942年)

また、午前10時00分までの6時間雨量は、千葉県茂原市で200ミリを超え、観測史上1位の値を更新しました。千葉県鴨川市では150ミリを超え、9月の1位の値を更新しています。(統計開始はいずれも1976年)

千葉県北西部・北東部・南部では、線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いているとして、午前10時には「顕著な大雨に関する情報」も発表されています。

土砂災害の危険度高まる

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午前10時30分現在、伊豆諸島や千葉県には土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。

降り続く大雨のため、土砂災害の危険度が高まっている地域があり、避難が必要となる危険な状態となっています【警戒レベル4相当情報[土砂災害]】。崖の近くなど土砂災害の発生しやすい地区にお住まいの方は、早めの避難を心がけるとともに、市町村から発表される避難指示等の情報に注意してください。

また、千葉県を中心に増水している川もあります。河川の増水や氾濫にも厳重に警戒してください。低い土地の浸水や道路の冠水にも厳重な警戒が必要です。

関東地方は、今夜にかけて非常に激しい雨が降り、大雨エリアが広がるでしょう。大雨災害に厳重な警戒が必要です。

台風の大雨 土砂災害から避難するには

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土砂災害から避難するには、ポイントが2つあります。

1つめは、早めの避難を心掛けることです。特に、お年寄りや障害のある方など、避難に時間のかかる方がいらっしゃる場合は、大雨になってしまう前に、行動してください。また、夜中に大雨が予想される場合は、なるべく明るいうちに、避難所など安全な所へ避難することが重要です。

2つめは、より安全な所へ避難することです。これまで、土砂災害の多くは、木造家屋の1階で被害にあっています。すでに雨が強まっているなど、どうしても避難場所への移動が困難な場合は、近くの頑丈な建物の2階以上へ移るのも、選択肢の一つです。家の中に留まる場合も、斜面から離れた部屋や、2階以上の部屋へ移ってください。

万が一、土石流が発生した場合は、土砂の流れる方向に対して直角に、できるだけ高い所へ避難することが、命を守ることにつながります。

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