ローマを率いるジョゼ・モウリーニョ監督は、同クラブのレジェンドであるフランチェスコ・トッティ氏の復帰を望んでいるようだ。7日、イタリア紙『La Repubblica』が報じている。

 モウリーニョ監督は、試合で物議を醸す判定が下された際に、クラブを代表してレフェリーを批判するのは自分だけだと、これまで繰り返し不満を述べてきた。自身がセリエA欧州サッカー連盟UEFA)から数多くの出場停止処分を受けているのも、クラブ側のサポート不足が一因だと考えており、レフェリーとの問題におけるスポークスマンとして、クラブのレジェンドであるトッティ氏を迎え入れたいようだ。
 
 現在46歳のトッティ氏は、1992年からローマ一筋でプレーし、現役引退後はローマのSD(スポーツ・ディレクター)に就任した。しかし、真の意思決定権が与えられず、マスコット同然の扱いを受けたと抗議して、2019年6月にSDを辞任。現在はクラブから離れている。

 クラブと喧嘩別れのような形になったトッティ氏だが、2020年にフリードキン・グループが新オーナーに就任したため、当時の経営陣はもういない。SDの退任時には、「ジェームズ・パロッタ会長が退いたらクラブに復帰したい」とも述べており、復帰への期待が高まっている。

モウリーニョ監督とトッティ氏 [写真]=Getty Images